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長期衛星データによる東アジアの暖かい雨・冷たい雨判別とエアロゾル間接効果との関係

研究課題

研究課題/領域番号 17740316
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関長崎大学 (2007)
総合地球環境学研究所 (2005-2006)

研究代表者

河本 和明  長崎大学, 環境科学部, 准教授 (10353450)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード降雨 / エアロゾル / 関節効果 / 衛星データ / 間接効果 / 降雨タイプ / エアロゾル間接効果
研究概要

○中国を中心とする東アジア域において雲特性はエアロゾルの間接効果(Twomey効果)に大きく影響されていることがわかった。しかし対流が強い領域ではエアロゾルが少なくても雲の光学的厚さが大きいことも見いだされ、雲の放射特性に対しては粒子環境のみでなく対流などの力学的効果や混合、エントレインメントといった過程の重要性が示唆された。しかしこれらの効果の定量的な見積りは今後の研究の課題である。
○マイクロ波放射の数値シミュレーションを行い、様々な雲粒子特性(水滴、氷、雪、霰等)や雲頂高度の場合を想定して衛星搭載センサーが受け取るシグナルを計算し、衛星データ解析プログラムに組み込んだ。またそれをオペレーショナル用に書き換えた。その結果、降雨タイプ判別(暖かい雨/冷たい雨)の精度向上が見込まれた。
○東アジア域において1980年代から90年代までの長期データを解析した結果、曲軌道衛星の軌道ドリフト(通過地方時のずれ)の補正をかけても90年代の方が80年代よりも雲粒子サイズが小さいことがわかった。これは80年代初頭に始まった改革・開放政策による工業生産の増大によるエアロゾルの増加が大きな原因であると結論できる。
○東アジア域との比較のためにヨーロッパ域において雲特性の長期解析を行った結果、東ヨーロッパと西ヨーロッパでは雲粒子サイズの長期変化に違いがあることがわかった。これは旧ソ連や東ヨーロッパの体制崩壊による工業生産の激減と西ヨーロッパの比較的安定な経済状況の反映であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 1990年前後の東欧の排出量変動と雲・エアロゾル場への影響2007

    • 著者名/発表者名
      河本和明
    • 学会等名
      日本気象学会 秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-10-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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