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大気大循環モデルを用いた北極振動の季節変化と夏季の北極振動の実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 17740318
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

小木 雅世  海洋研究開発機構, 研究員 (50392957)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード北極振動 / 北大西洋振動 / オホーツク海高気圧 / 2003年日本の冷夏
研究概要

北半球の気候変動を支配する大気現象として、北極振動(AO)が存在する。これまでAOに関する研究は冬季に限られており、夏季AOに関する研究はほとんど存在しない。そこで、本研究では夏季AOの存在と、冬季AOと夏季AOや夏季の大気循環の関係を研究することを目的とした。
本年度は、大気大循環モデルや大気海洋結合モデルにより再現された、夏季AOのモデルでの統計的再現性を調べた。その結果、モデルの中でも夏季AOが存在することがわかった。さらに、今後地球温暖化した場合の夏季AOはどのように変化していくのかも解析するために、温暖化実験結果における夏季AOの存在を調べた結果、温暖化実験においても夏季AOが再現されていることがわかった。
また、データ解析の中でも、2003年にヨーロッパを襲った猛暑や日本の冷夏について解析し、夏季AOが卓越したことによりヨーロッパの猛暑と日本の冷夏が同時に起こっていたという事実を明らかにすることができた。
さらに、冬季AOと夏季大気循環との関係を調べた結果、冬季AOの変動が積雪や海氷などに影響し、その影響が春から夏へと待続し、夏季の大気循環と関係があることもわかった。特に日本に関していえば、日本の気候に影響を与える夏季オホーツク海高気圧と冬季AOが関係していることがわかった。
なお、上記の研究結果を効率的に行うために、AOを発見した気候変動研究の世界の第一人者であるワシントン大学のProf.Wallace氏と議論するためにWallace氏の所へ訪問することができ、これまでの夏季AOの存在についての研究結果報告と今後の研究についての打ち合わせもすることができた。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 冬季北大西洋振動(NAO)とオホーツク海高気圧の関係2005

    • 著者名/発表者名
      小木雅世, 山崎孝治, 立花義裕
    • 雑誌名

      2003年 日本の冷夏 気象研究ノート 第210号

      ページ: 145-153

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 2種類のオホーツク海高気圧と2003年冷夏2005

    • 著者名/発表者名
      立花義裕, 岡部雅世, 小木雅世
    • 雑誌名

      2003年 日本の冷夏 気象研究ノート 第210号

      ページ: 59-71

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 北極振動と日本の夏2005

    • 著者名/発表者名
      山崎孝治, 小木雅世, 立花義裕
    • 雑誌名

      2003年 日本の冷夏 気象研究ノート 第210号

      ページ: 137-144

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 北極振動と日本の夏2005

    • 著者名/発表者名
      山崎孝治, 小木雅世, 立花義裕
    • 雑誌名

      日本気象学会「天気」 52巻8号

      ページ: 604-607

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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