• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

断層岩の色相と彩度からみた低活動性の断層破砕帯に沿った流体と物質の移動

研究課題

研究課題/領域番号 17740332
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関新潟大学

研究代表者

小林 健太  新潟大学, 自然科学系, 講師 (30283005)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード断層岩 / 断層ガウジ / 色 / 実体顕微鏡 / 活断層 / 鳥取県 / 新潟県 / 鳥越断層 / XRD / 福岡県 / 警固断層 / シュードタキライト
研究概要

2000年鳥取県西部地震の余震域とその周辺地域に分布する断層ガウジを主な対象とした。また2007年新潟県中越沖地震の震源断層との関連が注目されている鳥越断層に沿う断層ガウジと比較検討した。
1. 鳥取県西部地域において、断層ガウジの組織と色を実体顕微鏡を用いて観察した。またXRDを用いて鉱物組成を求めた。余震域外のリニアメントでは全体的にスメクタイトのみを含有し濃緑色を呈する。最新のガウジは少量のイライトを含み褐色を呈する。一方、2000年地震断層から20m以内のガウジは、灰白色〜灰緑色のスメクタイトが卓越するイライト/スメクタイト混合層鉱物を含有し、最新のガウジのみイライトだけで構成され青緑色を呈する。褐色のガウジ帯では空隙が多く天水が容易に通過したと考えられる。すなわちごく低温の熱水変質作用ないしは風化作用(鉄鉱物の沈殿)を被る頻度や時間に差異があり、余震域外のリニアメントでより大きかったと考えられる。
2. 新潟県中越地域において、活断層である鳥越断層の西方約200mに露出する断層ガウジを記載するとともに、実体顕微鏡を用いて観察した。断層活動に伴う二次剪断面の形成に前後して、褐色を呈する鉄鉱物の沈殿が生じていることが確認された。つまり風化作用が生じる程度の浅所(一般に数 10m)で最近(恐らく数万年以内)に形成されたガウジであるとともに、その位置から鳥越断層の副断層である可能性が高い。すなわち鳥取地域と同様な活動性と色(鉄鉱物)の関連を認めることができた。
3. 上記の成果を中心に、日本地質学会第114年学術大会にて発表した。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 2000年鳥取県西部地震の余震域およびその周辺に分布する断層岩類2005

    • 著者名/発表者名
      相澤泰隆
    • 雑誌名

      地質学雑誌 第111巻・第12号

      ページ: 737-750

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] 中越沖地震に伴う地表変状2007

    • 著者名/発表者名
      小林健太
    • 学会等名
      日本地質学会第114年学術大会緊急パネルディスカッション
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-09-10
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi