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固相担持型光学活性メントール補助基の合成と不斉光反応への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17750040
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

堤 健  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助手 (00304163)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード光付加環化反応 / シクロデキストリン / エナンチオ選択的 / メントール / ジアステレオ選択的 / 固相反応 / 水中反応 / マイクロリアクター / [2+2]光付加環化反応 / ポリエチレングリコール / ポリスチレンレジン / シクロヘキセノン / コンビナトリアル合成
研究概要

環状エノンとオレフィン類との不斉[2+2]光付加環化反応について、シクロデキストリンを用いたエナンチオ選択的反応と光学活性メントール補助基を用いたジアステレオ選択的反応を検討した。
シクロデキストリンを不斉反応場として利用したエナンチオ選択的光反応を行った。温水中でシクロヘキセノン、ペンテノンそれぞれをα,β,γ-シクロデキストリンに包接させた。得られた1:1〜1:2包接錯体を水懸濁状態と固相状態でエチレンとの光反応を行ったところ、付加環化体が得られ不斉選択性が発現することが明らかとなった。本反応は、シクロデキストリンを用いた異種分子間不斉光反応としては初めての例であるが、反応収率、エナンチオ選択性は実用レベルまでには至っていない。本手法において高収率、高選択性を得るためには、高圧下で反応を行うなどの反応条件の検討が必要であると考えられる。
両親媒性ポリエチレングリコールレジン(PEG-OMe)担持型メントール補助基を合成し、シクロヘキセノンとエチレンとのジアステレオ選択的光反応を行った。有機溶媒中では高収率、高選択性が得られたが、水中では副反応が進行し目的物がほとんど得られなかった。そこで界面活性剤と、さらに長鎖メチレン鎖を導入したナノサイズメントール補助基を用いたところ、水中でも付加環化体が得られた。シクロペンテンとの反応では有機溶媒中よりも水中の方が、高収率、高選択性が得られた。これは、界面活性剤とメントール補助基が共同でミセル、エマルションを形成することにより、反応物の配列が制御されることと、濃縮効果に起因すると考えられる。
マイクロリアクターを用いて、ジアステレオ選択的光反応を行った。従来のバッチ反応(フラスコ内の反応)と比較したところ、反応速度、選択性が共に向上した。これはマイクロ空間で反応させることにより、高効率、高精度に光照射、温度制御が行えたことに起因する。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Asymmetric [2+2] Photocyclo addition of Cycloalkenone-Cyclodextrin Complexes to Ethylene2006

    • 著者名/発表者名
      A.Furutani, K.Tsutsumi, K.Kakiuchi et al.
    • 雑誌名

      Chirality 18(3)

      ページ: 217-221

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] キラル環状エノンとエチレンとのジアステレオ選択的[2+2]光付加環化反応2006

    • 著者名/発表者名
      堤 健, 垣内喜代三
    • 雑誌名

      光化学 37 (3)

      ページ: 165-172

    • NAID

      10020130985

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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