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三価の有機金錯体触媒を用いる有機合成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17750080
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関北海道大学

研究代表者

原 賢二  北海道大学, 大学院理学研究院, 助手 (10333593)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード金 / 触媒 / 錯体 / 表面 / 固定化
研究概要

三価の金錯体の会合や不均化による触媒の失活を抑えるために金錯体を均一な表面上へ高密度に固定化する手法の開発を行った。固定化を行う基盤となる均一な表面としては主に金表面を用いて検討を実施した。
まず、配位子として含窒素ヘテロ環カルベン(NHC)に着目した。NHC-遷移金属錯体を金表面上に高密度に固定化するために、金表面上におけるアルカンチオールの自己組織化現象を利用することにした。そこで、ジスルフィド部位を有する金属錯体を合成する手法を種々検討した。その結果、ジスルフィド部位を有するイミダゾリウム塩を前駆体として銀カルベン錯体を経由する手法によって目的の金属錯体の合成を達成した。本手法によって固定化可能な金属としては、金、ロジウム、イリジウムについて確認した。さらに他の多様な金属種についても適用可能と思われる。
研究代表者らが近年開発した剛直かつコンパクトで高い電子供与能を有する新規ホスフィン配位子SMAPを金表面上に導入する検討も行った。まず、SMAP末端を有するアルカンチオールの合成手法を開発した。さらに、この分子を用いて形成したホスフィン単分子層がペンタフルオロ金と錯形成することを確認した。同様にロジウム種で錯形成すると、ヒドロシランを用いるアルコールの脱水素シリル化反応において高い1級アルコール選択性を有する触媒が形成した。また、イリジウム種で錯形成すると、ピナコールボランを用いるオレフィンのヒドロホウ素化に高活性な触媒機能が発現した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] 金表面上に形成したRh-ホスフィン錯体単分子層を触媒とする高選択的1級アルコール脱水素シリル化反応2007

    • 著者名/発表者名
      原 賢二(他4名)
    • 雑誌名

      日本化学会第87春季年会講演予稿集

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Cyclic Diaminocarbene-Rhodium(I) Complex Tethered to Disulfide : Synthesis and Application to Gold Surface Modification2006

    • 著者名/発表者名
      原 賢二(他6名)
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 35・8

      ページ: 870-871

    • NAID

      10018187451

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ジスルフィド部位を有するN-ヘテロ環カルベン-ロジウム(I)錯体の合成と金表面修飾への応用2006

    • 著者名/発表者名
      原 賢二(他6名)
    • 雑誌名

      第56回錯体化学討論会講演要旨集

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] コンパクトなホスフィンを末端基とするアルカンチオールの自己組織化単分子層の高密度形成2006

    • 著者名/発表者名
      原 賢二(他4名)
    • 雑誌名

      第26回表面科学講演大会講演要旨集

    • NAID

      130004673619

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 金表面上での含窒素ヘテロ環カルベン錯体単分子層の作製2006

    • 著者名/発表者名
      岩橋 啓二(他7名)
    • 雑誌名

      日本化学会第86春季年会講演予稿集

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 金表面上でのかご型ホスフィン誘導体単分子層の形成2006

    • 著者名/発表者名
      秋山 龍人(他4名)
    • 雑誌名

      日本化学会第86春季年会講演予稿集

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 電気化学的手法によるSi(111)表面上でのピリジン分子層の形成とベンジルアルコール類の触媒的酸素酸化反応への応用2005

    • 著者名/発表者名
      原 賢二(他5名)
    • 雑誌名

      第96回触媒討論会 討論会A予稿集

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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