研究課題/領域番号 |
17750093
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内田 竜也 九州大学, 理学研究所, 助教 (50380564)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | カルベン移動反応 / イリジウム / サレン錯体 / 不斉反応 / シクロプロパン化 / N-ヘテロサイクリックカルベン配位子 / 銅 / 不斉共益付加反応 / ジアルキル亜鉛 / 4,5-ジヒドロイミダゾリウム塩 / 不斉共役付加反応 / ジエチル亜鉛 |
研究概要 |
当該年度、新たな金属触媒の開発およびその触媒能の検証を、新規実施する過程において、合成を行ったアリールイリジウムサレン錯体が、カルベン移動反応を利用した、アルケンの不斉シクロプロパン化反応において優れた触媒となることを見いだした。 そこで、更なる反応の見当を行い、同錯体を用いた反応はこれまで困難であった脂肪族オレフィンの様な反応性の低いアルケンであっても反応が進行し、高シス、高エナンチオ選択性で反応生成物を与えることを明らかにした。 これまで、脂肪族オレフィンの不斉シクロプロパン化反応はほとんど報告例がなく特に、系統的に優れた選択性、収率で進行する反応は知られていなかった。そのような中で、今回開発した、イリジウム触媒を用いる反応は優れた一般性を示しており、非常に実用性の高い反応となっている。 また、本反応を鍵反応として利用して、Escherichia coli B-ATCC 11303から抽出される天然有機化合物methyl 8-[(1R,2S)-2-hexylcydopropyl]octanoateを1-octeneからわずか5段階にて不斉合成を達成している。 これは、イリジウム錯体の新たな機能と同錯体を用いたカルベン移動反応の新たな展開が期待されると考えられる。カルベン移動反応は反応による副生成物が窒素のみと非常にクリーンな合成反応の一つであり、さまざまな炭素官能基導入法がこれまで知られており、これらへの同手法の応用が達成されれば新たな不斉炭素骨格導入反応の開発につながるものである。
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