研究課題/領域番号 |
17750096
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐藤 光央 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (70398634)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 錯体触媒 / 酸化反応 / 分子状酸素 / 立体選択的合成 |
研究概要 |
我々の研究グループでは分子状酸素を酸化剤とし、通常酸素酸化反応が困難とされているα、β-不飽和カルボン酸誘導体に対して触媒量のビス(ビバロイルメタナト)マンガン錯体存在下、2-プロパノール溶媒中フェニルシランを還元剤とし、不斉補助基を用いることにより高ジアステレオ選択的に対応するヒドロキシル体が得られることをすでに報告した。さらにキラルな錯体触媒とモノアルコキシフェニルシランを用い、様々な金属錯体触媒で検討を行ったところ、収率50%、不斉収率27%で対応するα-ヒドロキシルエステル誘導体を得た。今回、本反応をさらに高効率的なエナンチオ選択的な反応に展開できると考え研究に着手した。 その結果、用いる錯体触媒の合成過程において塩基をナトリウムメトキシドからトリエチルアミンにすることで、より純度の高い錯体合成を可能とした。サイクリックボルタンメトリーを用いて錯体の酸化電位を測定することで適切な配位子の設計を行い、ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)エチレンジアミンを有する光学活性ケトイミナトコバルト錯体を用いて、エナンチオ選択的に化合物が得られることを見出した。 また、還元剤、反応条件を検討することで、還元剤に2-プロパノール、共溶媒に加キシレンを用いることで不斉収率が28% eeまで向上した。
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