研究課題/領域番号 |
17750126
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 幸大 京都大学, 大学院理学研究科, 産学官連携研究員 (10378870)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | イオン液体 / イオン伝導 / 電子伝導 / イオン会合 / 常磁性液体 / 蛍光特性 / TEMPOラジカル / 複素環陽イオン |
研究概要 |
1.常磁性イオン液体の開発:TEMPOラジカル部位を含む陰イオンを用いて4種の新規イミダゾリウム塩を作成した。高い粘性(60℃で1000cP以上)を持つものの、3種は室温で溶融している。TEMPOラジカル由来のEPR信号ならびに静磁化率挙動を示したことから、最初の純有機常磁性イオン液体であることを確認した。融解による磁気モーメントの増加については検討中である。現在は、原子価異性現象を示すことが知られている-1価Co錯体とのイミダゾリウム塩の作成を行なっており、磁性変化を伴うサーモクロミックイオン液体の開発を目指している。 2.蛍光イオン液体の開発:優れた蛍光特性を示すことが知られているピレン骨格を含む陰イオンを用いて、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム塩を作成した。得られた塩は室温で固体状態(融点43℃)をとるが、非常に安定な過冷却液体状態を示す。固体状態では450nm付近にブロードな蛍光バンドが観測されるが、融解により約50nm低エネルギーシフトすることを見出した。 3.高導電性イオン液体の開発:N(CN)_2陰イオンを用いて、種々の複素環陽イオンとのイオン液体を作成した。1-アルキル-3-メチルイミダゾリウム陽イオンの1位のアルキル鎖長とともにイオン伝導性や流動性が低下すること、2位の水素をメチル基やN-メチルイミダゾール環に置換することによりイオン伝導性は低下するものの、水素結合性が抑制されることを確認した。ピロリジニウム陽イオンとのN(CN)_2塩では会合度が抑制され、ピラゾリウム陽イオンとのN(CN)_2塩では高いイオン伝導性ならびに表面張力が発現することを見出した。また、i-ブチル基、t-ブチル基、2-ブテニル基を有するイミダゾリウム陽イオンとの新規N(CN)_2イオン液体も作成した。現在は、電子伝導性を有するイオン液体の開発を行なっている。
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