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ナノレベル微小領域における応力成分同定技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17760094
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関名城大学

研究代表者

來海 博央  名城大学, 理工学部, 助教授 (30324453)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードナノ / 応力分離 / 応力解析 / 顕微ラマン分光法 / ラマンシフト / 結晶方位 / 測定理論 / アルミナ
研究概要

本年度得られた実績の主な内容を以下に示す.
【1】前年度に作成したゴニオ(XYZ軸粗動,XY軸ミクロンオーダー粗動(電動式),xyz軸ナノオーダー微動(電動式),xyz各軸回転(手動式))を用いてひずみ測定を行った.
【2】ひずみ成分の高精度測定には,ラマンシフト量とひずみの関係から20個の未知係数を,理論的あるいは実験的に決定することが必要である.そこで,20個の未知係数を最も決定しやすいアルミナ単結晶材料の結晶方位を理論的に決定し,その結晶方位を有するアルミナ単結晶曲げ試験片を作製し,ラマンシフトとひずみの関係を実験的に求めた.
【3】アルミナの場合,ラマンスペクトルピークが7つあるため,ラマンピークシフト量とひずみ成分の関係は全部で7つ得られる.今年度では,アルミナの伸縮モードに対応するAlgモード(418cm^<-1>,645cm^<-1>)の負荷ひずみとラマンシフト量の関係の高精度化を行った.さらに,全く測定されていないEgモード(378cm^<-1>,432cm^<-1>,451cm^<-1>,578cm^<-1>,751cm^<-1>)の5種類の各ピークに対して,結晶方位4種類の負荷ひずみとラマンシフト量の関係を測定した.Algモードと比較してばらつきが大きいが,ひずみとピークシフト変化量の関係は概ね直線近似でき,20個の傾きを明らかにした.ひずみ測定には,高い直線性が得られた378cm^<-1>,432cm^<-1>,578cm^<-1>,751cm^<-1>の4種類のピークを採用し,ひずみ測定に必要な20個の未知係数を決定した.
【4】切欠きを有するアルミナ単結晶試験片の切欠き底からのひずみ測定を行い,有限要素法の解析結果と高い精度で一致し,ラマン分光法によるひずみ測定の有用性を実証した.また,アルミナ以外の材料として長繊維強化複合材料(FRP)について測定を行い,直径4μmの炭素繊維について応力とラマンシフトの関係を求め,FRP中の炭素繊維に作用する応力ならび残留応力の測定を実施し,他の材料での有用性についても明らかにした.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 顕微ラマン分光法を用いたアルミナの局所ひずみ測定2007

    • 著者名/発表者名
      來海博央, 他4名
    • 雑誌名

      日本機械学会 2007年度年次大会講演論文集 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 顕微ラマン分光法による微小領域のひずみ成分の同定2006

    • 著者名/発表者名
      來海博央, 他3名
    • 雑誌名

      日本機械学会 2006年度年次大会講演論文集 (I)

      ページ: 883-884

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 顕微ラマン分光法を用いた局所領域の応力評価2005

    • 著者名/発表者名
      來海博央
    • 雑誌名

      日本機械学会 2005年度年次大会講演論文集 (I)

      ページ: 423-424

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 顕微ラマン分光法による結晶方位測定と応力評価2005

    • 著者名/発表者名
      來海博央
    • 雑誌名

      日本機械学会 M&M2005材料力学カンファレンス講演論文集

      ページ: 137-138

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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