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大規模動的な生産システムにおける高性能で理解可能なディスパッチング規則の発見

研究課題

研究課題/領域番号 17760108
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生産工学・加工学
研究機関広島大学

研究代表者

江口 透  広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (80253566)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードリアルタイムスケジューリング / ディスパッチング・ルール / 優先規則 / ニューラルネットワーク / ルール抽出 / 汎化能力 / 半導体生産システム / サイクルタイム / スケジューリング / 忘却つき学習法 / SA法 / 誤差逆伝播法
研究概要

本年度の成果概要を以下に示す.
(1)半導体生産システムを対象とした高性能なルールの獲得
大規模動的な生産環境である半導体生産システムにおいて,高性能なリアルタイムスケジューリングのための優先規則(ディスパッチング・ルール)をニューラルネットワークで構成する方法を検討した.スケジューリングの目的をサイクルタイムの最小化とし,小規模問題を学習事例として,SA法を適用してニューラルネットワークの結合加重を探索した.ここでのニューラルネットワークは,万能近似器であるシグモイド関数を出力関数にもつ構造とした.大規模未学習問題への汎化能力を確保するため,生産システムの規模の変化に応じて調整可能な目標サイクルタイムを設定して学習する方法を考案した.この方法によって,大規模動的な半導体生産システムにおいて高性能な優先規則を作成できることを,従来提案されているルールとの比較実験によって確認した.
(2)高性能なニューラルネットワークからの理解可能なルールの抽出
上述した方法で得られたニューラルネットワークから,理解可能で高性能な優先規則を抽出した.まず,得られたニューラルネットワークを用いたリアルタイムスケジューリングを行いながら,その入出力事例を多数収集した.収集した事例からのルール抽出のためのニューラルネットワークとして,product unitを出力関数に持つ構造のネットワークを用意し,忘却つき構造学習法によって簡素なルールを抽出した.その結果,簡素化しすぎると性能が悪化するが,忘却の程度を適度に調整して簡素化すると,むしろ大規模問題に対する汎化能力が向上し,なおかつ,`ある程度理解可能な単項式型の優先規則を抽出できることを確認した.それによれば,サイクルタイムを小さくするには,目標サイクルタイムを基準としたスラック値が小さいほど,また,残りサイクル時間の推定値が大きいほど優先度を高くすることが有効であると解釈することが出来た.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ニューラルネットワークによる半導体生産システムのリアルタイムスケジューリング2006

    • 著者名/発表者名
      江口 透, 和田光司, 大岡 勲, 大場史憲
    • 雑誌名

      日本機械学会生産システム部門講演会2006講演論文集 06-19

      ページ: 21-22

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 半導体生産システムのリアルタイムスケジユーリング-ニューラルネットワークを用いたスケジューリングルールの開発-2006

    • 著者名/発表者名
      大岡 勲, 江口 透, 大場史憲
    • 雑誌名

      第15回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集

      ページ: 94-95

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ニューラルネットワークを用いた半導体生産システムのスケジューリング2005

    • 著者名/発表者名
      和田光司, 江口透, 大場史憲, 村山長
    • 雑誌名

      中国四国支部第44期総会・講演会講演論文集 65-1

      ページ: 393-394

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ニューラルネットワークを用いた動態ジョブショップスケジューリングのための優先規則作成法2005

    • 著者名/発表者名
      江口透, 前田直希, 大場史憲, 村山長
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) Vol.5 No.292

      ページ: 567-574

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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