研究課題/領域番号 |
17760124
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 高知工科大学 (2006) 豊田工業大学 (2005) |
研究代表者 |
三枝 嘉孝 高知工科大学, 総合研究所, 助手 (10367831)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 液晶 / アクチュエータ / マイクロ・ナノデバイス / マニピュレーション / μ-TAS / メカトロニクス / Lab on Chip / MEMS / Lab on a Chip |
研究概要 |
平成18年度は、昨年度完成させた液晶チップの製作技術を用いて、液晶を使った微小物体操作法の応用技術の検討を行った。実施項目は以下のものである。 (1)バイオ分析への適用 液晶を使った微小物体操作法は、低電圧、低消費電力で駆動できるため、生体や静電気で破壊されやすい物質の搬送に適用できる。さらに、基板に垂直方向の電場で微小粒子を操作できることから新しいタイプのバイオチップや、キャピラリー電気泳動法に代わるクロマトグラフィーへの応用も予想される。 本年度は、様々な負荷をガラスビーズなどの微小物体に吸着させたり、微小セルに封入したりして搬送実験を行った。粒子運動および液晶の配向状態の確認には偏光顕微鏡を用いて行った。液晶の性質には温度依存性があるので最適温度の検討が不可欠である。現在は電熱素子、制御ボード、熱電対などを用いて自作の顕微鏡用のホットステージを作って温度制御を行っている。 (2)液晶アクチュエータの試作 微小粒子の代わりに可動フィルムまたはネットを導入し外部に動力を取り出すことで液晶アクチュエータとしての利用が可能になる。このような液晶アクチュエータは液晶自身が潤滑剤をかねており摩擦の問題がないことと、超薄型にできるという2つの利点がある。さらに可動部に給電する必要がなく積層化にも適する。高速運動がスムーズに行えるよう印加電圧の制御装置の開発などを行った。 現在、得られた成果の発表準備中である。平成19年度中には論文投稿および発表を行いたいと考えている。
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