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燃料電池多孔質電極内における凝縮を伴う水分の高時間分解能3次元計測と能動制御

研究課題

研究課題/領域番号 17760157
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

西田 耕介  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 講師 (00397043)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード固体高分子形燃料電池 / ガス拡散層 / フラッディング現象 / 可視化計測 / 水分制御 / フラッディング / 水分排出
研究概要

高出力密度,低温作動等の特徴を有する固体高分子形燃料電池(PEFC)は,次世代の自動車用動力源や家庭用分散電源として開発が期待されている.しかしながら,高性能化に向けて解決すべき課題は多く,その中に,カソード側での水分管理がある.特に,カソード側においては,生成水がガス拡散層(Gas Diffusion Layer, GDL)内で凝縮し,酸素の供給を阻害するというフラッディング現象が著しくなり,その結果,PEFCセルの出力低下を引き起こす.
そこで本研究では,高精細デジタル光学顕微鏡を用いることにより,発電モードでのPEFCセルカソード側ガス拡散層内部における水分の存在状態およびミクロ挙動の直接可視化計測を行った.その結果,拡散層内部での水分の凝縮は,ガス流路の下流側で生じやすく,凝縮水の水分量も下流側の方が多くなることが明らかになった.
さらに,カソード側におけるフラッディング現象を回避するため,水分排出機能を有する新規電極構造を提案し,その効果について実験的に検証した.本研究課題では,水分誘導経路としてのスリット構造を有するガス拡散層を製作し,スリット付拡散層を採用したPEFCセルのカソード内水分計測および性能評価試験を行った.その結果,水分凝縮の著しいカソード流路の下流側にスリットを設けることにより,拡散層内部で凝縮した水分が迅速にスリット側へ排水されることが可視化観察により示された.また,PEFCセル起動運転時において,スリットを有さない拡散層を用いた場合は,負荷を加えた後,セル電圧は著しく低下するが,スリットを有する拡散層を用いた場合は,セル電圧はほとんど低下せず,安定して発電が継続されることが明らかとなった.これは,拡散層内部の凝縮水の排出が迅速化され,フラッディング現象が抑制されていることによると考えられる.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Microscopic Visualization of State and Behavior of Liquid Water in a Gas Diffusion Layer of PEFC2007

    • 著者名/発表者名
      Nishida, K., Murakami, T., Tsushima, S., Hirai, S.
    • 雑誌名

      Electrochemistry(電気化学および工業物理化学) Vol.75,No.2

      ページ: 149-151

    • NAID

      130002150891

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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