• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

流体駆動式完全密閉型レスキュー探査用移動ロボットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17760201
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関東京工業大学

研究代表者

木村 仁  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助手 (60376944)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード完全密閉構造 / 柔軟構造 / 水力学的骨格 / 狭隘地形探査 / レスキュー
研究概要

本研究では従来にない構造を持ち,柔軟かつ密閉型の狭隘地形用移動ロボットの開発を目的としている。このロボットは柔軟なシートを筒状にして、更にその両端を接続して二重のループ構造を持ち,この二重ループ構造のシートを柔軟なクローラで駆動することで柔軟性と密閉構造を保ったまま、ワイヤレスな動作が可能となる。
駆動機構については、柔軟性ということでミミズやイソギンチャクに見られる水力学的骨格に注目し、HS(Hydrostatic Skeleton)クローラの提案および試作を行った。昨年度製作した圧力チューブと流体チャンバからなる一次試作品は、バッテリ、コントローラ、ポンプ、弁をすべて内蔵した自律駆動型として動作実験を行い、予定通り柔軟性を保ちながら11mm/sの速度の走行を実現したが,力の伝達効率などいくつか改善すべき点があった。
今年度は一時試作品を改良し,圧力モジュールと呼ぶ圧力チューブと流体チャンバを一体化した新しい構造を持つ新型HSクローラの開発を行った。本機はクローラの全高を低く保ちつつ、せり出すような動作を実現し,メンテナンス性や力の伝達効率なども改善された。新型クローラは各モジュールのサイズが昨年度の試作機より小さいため,速度は4mm/sとなっている。
また,この新型HSクローラを三台内蔵した提案する二重ループ構造のロボットの試作も行った。試作したロボットは密閉のための作業など改善すべき点はあるものの,速さ3.9mm/sでのワイヤレス動作を実現した他,自身の直径420mmよりも狭い高さ300mmの地形を柔軟に変形しながら走破することに成功した。このような柔軟な対地適応変形をしながら自身のサイズよりも狭い地形を走破する自立走行ロボットは世界でも他に殆ど例を見ない。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 水力学的骨格を用いた完全密閉型柔軟移動ロボット(新型クローラの開発および試作ロボットの狭隘地形における動作実験)2006

    • 著者名/発表者名
      木村仁, 梶村文裕, 丸山大輔, 小関道彦, 伊能教夫
    • 雑誌名

      第24回日本ロボット学会学術講演会講演論文集 (CD-ROM)

    • NAID

      10019834512

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 水力学的骨格を用いた駆動機構の開発(HS クローラの開発)2006

    • 著者名/発表者名
      丸山大輔, 梶村文裕, 木村仁, 小関道彦, 伊能教夫
    • 雑誌名

      第24回日本ロボット学会学術講演会講演論文集 (CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Flexible Hermetically-Sealed Mobile Robot for Narrow Spaces Using Hydrostatic Skeleton Driving Mechanism2006

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi KIMURA, Fumihiro KAJIMURA, Daisuke MARUYAMA, Michihiko KOSEKI, Norio INOU
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2006 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems

      ページ: 4006-4011

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi