研究課題/領域番号 |
17760297
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 電気通信大学 (2006) 東京農工大学 (2005) |
研究代表者 |
藤井 威生 電気通信大学, 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター, 助教授 (10327710)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ITS / 基地局連携 / 基地局車両連携 / MC-CDMA / ブロードキャスト / サイトダイバーシチ / マルチキャリア / ブロードキャスト通信 / サイト代-バーシチ |
研究概要 |
本研究課題では、近年無線通信の活用によるさまざまな安全対策、情報提供システムが検討されているITS(高度交通情報システム)に注目し、信頼性を損なうことなく周波数を有効利用する方法として、路車間通信の路側に設置するアクセスポイントを複数連携させて動作させる通信システムの検討を行う。以下に研究の具体例とその目的を示す。 1.アクセスポイント連携のために、個々のアクセスポイントで動作させる信号処理アルゴリズムの考案を行い、アクセスポイントを協調させることによる利点を明らかにする。 2.路車間通信システムにおいては、個別車両向けの通信であるユニキャスト通信と全車両向けの通信であるブロードキャスト通信がある。これら双方の通信をアクセスポイント間連携信号処理を行うことで、同一周波数を効率よく共用し、周波数利用効率の向上を図る。 3.複数のアクセスポイント連携運用に加えて、複数端末も加えて連携動作を行うことで、より高性能な路車間通信システムの検討を行う。 本年度は前年度に行った研究成果を活用して、アクセスポイント問の協調動作に加えて端末も含めた協調システムの検討を行った。複数の端末とアクセスポイント双方を協調動作させて信号処理を行うITS路車間通信システムの検討は過去に行われたことがなく、実現手法および効果が未知数であった。そこで、車両とアクセスポイントからの送信信号を時空間符号化した上で協調動作を行うことで通信範囲の拡大を計った。具体的には1フレーム目でアクセスポイントから送付された信号を各車両が受信し、その信号を2フレーム目で時空間符号化を行ない各車両から中継することで通信範囲の拡大を実現した。演算用計算機を利用してシミュレーションを行い、有効性を評価した。また、シミュレーション条件設定を現実的なものとして総合的なシミュレーションを実行することで、本研究課題のまとめとした。
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