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マイクロホンアレーによる移動話者追尾システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17760316
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 通信・ネットワーク工学
研究機関東京電機大学

研究代表者

陶山 健仁  東京電機大学, 工学部, 助教授 (50303011)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードマイクロホンアレー / フィルタ / 音源定位 / 最適化 / 固有値 / スペクトル推定 / 音声処理
研究概要

平成18年度は,マイクロホンアレーを用いた移動話者追尾アルゴリズムの開発として,信号部分空間の逐次推定により話者方向を高精度に推定する手法を提案し,その性能について検証した。提案法では,音源方向椎定法としてMUSICを用いた。MUSICでは,マイクロホンアレーの受信音の作る信号空間を,音源信号に起因する信号部分空間と雑音信号に起因する雑音部分空間に分解し,互いの空間の直交性に基づいて推定を行う。直交性の判断にはMUSICスペクトラムと呼ばれる評価関数を用いて,そのピークから音源方向を推定する。MUSICは高精度な推定が可能であるが,信号部分空間の分解にアレーの受信音の相関行列の固有値分解が必要であるため,本研究で想定しているような話者が移動する状況においては,話者方向が変化するたびに固有値分解が必要であり,計算コストの増大をまねくという問題がある。そこで,提案法では信号部分空間の逐次推定法であるPASTを用いて信号部今空間を推定し,MUSICスペクトルにより移動音源方向を推定した。PASTを用いることにより,固有値分解をすることなく逐次的に信号部分空間の推定が可能であるとともに,計算コストの低減が可能となった。実環境実験により.提案法によって移動話者方向の逐次推定が可能であることを明らかにした。また,無音区間において騒音源方向を推定するという本手法固有の問題点を指摘するとともに,その解決法についても検討し,ヒルベルト変換器を用いて求めた複素信号の瞬時振幅のばらつきにより無音区間を判別し,無音区間における更新を停止することにより過渡状態における推定結果の不安定性の解決を行なった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Design methods of FIR filters with signed power of two coefficients using a new linear programming relaxation with triangle inequalities2006

    • 著者名/発表者名
      Rika Ito, Tetsuya Fujie, Kenji Suyama, Ryuichi Hirabayashi
    • 雑誌名

      International Journal of Innovative Computing, Information and Control 2・2

      ページ: 441-448

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 信号空間の固有値に基づく線形フィルタによる目的音抽出2005

    • 著者名/発表者名
      陶山健仁, 高橋弘太
    • 雑誌名

      Journal of Signal Processing 9・3

      ページ: 9-9

    • NAID

      40006817545

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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