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圧縮強度に依存しないコンクリート配合設計による初期ひび割れ制御

研究課題

研究課題/領域番号 17760363
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 土木材料・施工・建設マネジメント
研究機関山口大学

研究代表者

吉武 勇  山口大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10335771)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード若材齡コンクリート / ひび割れ / 割裂引張強度 / 配合設計 / 膨張材 / 骨材 / 引張ヤング係数 / 一軸引張 / 若材齢コンクリート / 純せん断強度
研究概要

コンクリートのひび割れ抵抗性の一尺度として引張強度が考えられるが,その引張強度を直接的な設計因子として配合設計等に組み込まれていない.特に初期材齢においては,体積変化が著しいこともさながら,(引張)強度発現も同様に進行しているため,ひび割れ発生の予測を困難にしているため,その強度発現性を考慮した配合設計理論の構築は重要と考えられる.
そこで本研究では,初期ひび割れ制御を主目的とした配合設計の基本的考えを求めるべく,ひび割れ抵抗性に関与する若材齢コンクリートの力学性状・変形性状を中心に実験的検討を試みた.さらに,ひび割れ抵抗性の向上を図るため,初期ひび割れ制御にしばしば用いられる膨張コンクリートについても,研究対象に組み込み,そのひび割れ抵抗性向上(主に引張強度)の機構について検討をあわせて行った.
先ず土木用コンクリートとして汎用的な配合を主対象として,割裂引張強度特性の時系列変化を数多くの試験を通じて,基本的な特性を調べるとともに,ひび割れ予測に要する力学性状である引張ヤング係数を調べるため一軸引張試験を実施した.その結果,水セメント比が一定の場合,結合材料であるセメント量の多少に拘わらず,若材齢コンクリートの引張強度が同程度となることが分かった.さらに圧縮強度と引張強度には,若材齢においても既往の関係式をもって概ね評価できることがわかった.このことは,若材齢期のひび割れ抵抗性(引張強度)を確保し,ひび割れ誘因子(水和熱等)を小さくするには,できるだけセメント量を少なくすること,さらにそのようなコンクリートは,一般的な基礎式(圧縮強度と水セメント比の関係)をもとにした配合設計理論をもって可能であることを表している.また若材齢期にある膨張コンクリートにおいても,骨材量を増加させること(これは結合材量を少なくすることと同義)が最も高い引張強度を得るために重要であることを示した.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (8件)

  • [雑誌論文] 若材齢膨張コンクリートの引張強度におよぼす粗骨材量の効果2007

    • 著者名/発表者名
      吉武 勇
    • 雑誌名

      材料 56・3

      ページ: 282-286

    • NAID

      130002085958

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 高炉セメントを用いた若材齢コンクリートの引張強度とヤング係数2006

    • 著者名/発表者名
      河本健三
    • 雑誌名

      コンクリートエ学年次論文集 28・1

      ページ: 443-448

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 若材齢期における膨張コンクリートの膨張ひずみと乾燥收縮ひずみ2006

    • 著者名/発表者名
      吉岡国和
    • 雑誌名

      土木学会論文集E 62・4

      ページ: 826-831

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 純せん断力を受けるコンクリート要素の破壊挙動に関する実験的研究2006

    • 著者名/発表者名
      吉武 勇
    • 雑誌名

      土木学会論文集E 62・1

      ページ: 29-37

    • NAID

      10016737112

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 若材齢コンクリートの割裂引張強度に与える膨張材の影響2005

    • 著者名/発表者名
      吉岡国和
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 27・1

      ページ: 367-372

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 初期材齢から乾燥を受ける膨張コンクリートのひずみ成分について2005

    • 著者名/発表者名
      宮本圭介
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 27・1

      ページ: 469-474

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] コンクリート要素の純せん断強度に与える粗骨材の影響2005

    • 著者名/発表者名
      稲森あゆみ
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 27・2

      ページ: 781-786

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 若材齢コンクリートの引張ヤング係数に関する実験的検討2005

    • 著者名/発表者名
      三村陽一
    • 雑誌名

      マスコンクリートのひび割れ制御方法とその効果に関するシンポジウム論文集

      ページ: 1-6

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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