• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

鋼製橋脚に発生した疲労き裂を起点とする地震時脆性破壊のシナリオとその制御

研究課題

研究課題/領域番号 17760369
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造工学・地震工学・維持管理工学
研究機関横浜国立大学

研究代表者

佐々木 栄一  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (40311659)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード鋼製橋脚 / 疲労き裂 / 脆性破壊
研究概要

平成18年度は,鋼製橋脚の地震時挙動と起点となるき裂の特徴について,以下のような検討を行った.
(4)脆性破壊発生におよぼすき裂先端形状と破壊靭性の影響
脆性破壊の発生を温度管理のもとで実際に再現し,起点となるき裂先端形状,鋼材の破壊靭性レベルの影響について小型試験により検討した.小型試験体には,鋼材靭性レベルの異なる各種鋼材を使用し,様々なき裂先端形状を有する疲労き裂を導入し,破壊試験を行う.その結果、き裂形状の影響により、破壊靭性の評価値は変化し、き裂先端が鈍い場合には、通常の疲労き裂を起点とした場合の破壊靭性値と同等以上の評価値を示すことなどが明らかとなった。
(5)大型試験体を用いた破壊発生
本研究の以上の成果をもとに,実際の鋼製橋脚の板組みや溶接などを再現した大型試験体における地震時の破壊発生挙動について、観察した。その結果、内部欠陥からのき裂発生もき裂が発生しており、鋼材の破壊靭性が高い場合には、低サイクル疲労き裂からの脆性破壊が発生しないことを確認した。
(6)鋼製橋脚における地震時脆性破壊の発生シナリオの整理と脆性破壊防止案に関する検討
交通荷重により既に疲労き裂が発生しているケースと、地震時に発生した疲労き裂が圧縮されたケースにおいて、き裂先端形状が鋭くなり危険なシナリオであることが判明したが、これらの2つケースについて、本研究により鋼材の破壊靭性値の保証をすることにより脆性破壊を防止できることを確認し、脆性破壊防止対策として必要破壊靭性レベルを提案した。さらに、応力多軸性の影響による脆性破壊の発生シナリオについても材料特性面からの対応が可能と考えられることを示した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 応力三軸度をべースとした鋼材の破壊基準の適用性と材料特性の影響評価2007

    • 著者名/発表者名
      瀬戸口雄太, 佐々木栄一ら
    • 雑誌名

      土木学会年次学術講演会 (CD-ROM)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi