研究課題/領域番号 |
17760423
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳩山 紀一郎 東京大学, 大学院工学系研究科, 助手 (60361523)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
|
キーワード | 大規模信号交差点 / 歩行者心理 / 交通シミュレーション / 二段階横断方式 / 交差点設計制御ガイドライン / 交通工学 / 信号交差点設計 |
研究概要 |
本研究では、歩行者の二段階横断方式を前提として信号サイクル長を短縮することが、歩行者・自動車双方にとって円滑かつ安全な交差点が実現できるものと考え、特に研究蓄積の少ない歩行者特性を把握し、歩行者・自動車双方を扱える交通シミュレーションを開発して分析を行い、その結果をまとめることで交差点の設計・制御ガイドラインを作成した。具体的研究項目を以下に記す。 1 バーチャル歩行シミュレータによる交差点空間での歩行者心理と行動原理の解明 (1)中央帯滞留時の不安感計測実験 歩行者が中央帯滞留時にどのように不安を感じるのかを主観反応と心拍変動から計測した。結果として、歩行者が求める中央帯の幅員や防護柵の設置効果などが示された。 (2)信号手前空間における歩行行動計測実験 歩行者は交差点に至る手前から逐次速度調節を行うとの仮説から、これを検証する実験を行った。その結果仮説は支持され、特に歩行者には快適な速度で歩ける状態、走らないと渡りきれない状態、信号待ちをしなければならない状態がある可能性が示唆された。 2 歩行者・自動車双方から見た交差点総合評価モデルの開発 上記2点の歩行者行動・心理特性を既存の交通モデルと組み合わせ、自動車・歩行者の双方を表現できるシミュレーションモデルを作成した。そして様々な交差点においてサイクル長の短縮効果を計測し、自動車交通量が過飽和でなければ、サイクル長の短縮が自動車・歩行者双方の待ち時間短縮や不快感軽減に有効であることを示した。 3 信号交差点の設計制御ガイドラインの構築 交通シミュレーションの結果をとりまとめることにより、交差点の規模及び交通状況に応じて、どのように中央帯やサイクル長、信号現示方式などを設計するべきかをガイドラインとしてまとめ、更にそのガイドラインに基づいて設計を行った場合の効果を、実際の道路を対象にケーススタディし、その妥当性を検証した。
|