研究課題/領域番号 |
17760478
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | (財)小林理学研究所 |
研究代表者 |
横田 考俊 財団法人小林理学研究所, 騒音振動研究室, 研究員 (60390738)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 騒音伝搬 / 気象影響 / 数値解析 / 可聴化 / FDTD法 / PE法 / 屋外音響伝搬 |
研究概要 |
気象の影響によって変動する騒音伝搬量を予測する方法について、平成17年度から3年間にわたって研究を進めた。本年度は、簡易予測手法の提案に向けた検討を行った。また、気象条件の違いによる音の聞こえ方の変化を可聴化するシステムについて基礎的な検討を行った。 1.風の影響による騒音伝搬量の変化に関する簡易予測手法の検討 騒音伝搬に対する風の影響に関して、以下の項目について検討を行った。(1)風向と音の伝搬方向の関係(2)時々刻々変化する風速の影響(3)音の伝搬距離との関係(4)音の周波数との関係。これらについての検討結果を踏まえ、種々の風条件に対して数値解析により得られた音の伝搬量について、伝搬距離を音の波長で基準化した値と風向を考慮した風速(ベクトル風速)の2つのパラメータを用いて整理した結果、フィールド実験で得られた風による音の伝搬量変化と同様の傾向が示された。 2.音の聞こえ方の変化を可聴化するシステムに関する検討 気象条件の違いによる騒音の聞こえ方の変化については、実生活では、聞こえている音と数時間/数日/数ヶ月前などの記憶との比較しかできない。そこで、4台の騒音計を用いて対象音を同時収音し、実験室内に立体的に音場を再現するシステムについて検討を行った。試作システムにより鉄道沿線の音を収音/再生した結果、鉄道および付近を通過する自動車について、それぞれの移動方向を聴感的に判別することが出来た。ただし、音質については改善の余地が残されている。今後改良を加え、対象音を長期にわたり収音することで、気象条件の違いによる音の伝わり方の違いを実験室内で聞き比べることが可能になると考えられる。また、本システムのアルゴリズムを数値解析結果に応用することで、種々の気象条件における聞こえ方の違いを実験室内で擬似的に可聴化するシステムへ発展させることができると考えられる。
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