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古代東アジアにおける木造塔の構造と意匠に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760524
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

箱崎 和久  国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (10280611)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード塔 / 応県木塔 / 南山 / 磨崖塔 / 磚塔 / 入角塔 / 安楽寺八角三重塔 / 江蘇省 / 磚身木檐塔 / 雲岩寺塔 / 瑞光寺塔 / 栖霞寺舎利塔 / 仏宮寺釈迦塔 / 雲崗石窟 / 開元寺仁寿塔 / 開元寺鎮国塔 / 六勝塔 / 山西省 / 福建省
研究概要

本年度の研究計画に掲げた項目のうち,馬込遺跡出土瓦塔の調査,および国内の古代塔跡の調査については,公務等の関係から十分な調査をすることができなかったが,中国河北省の古建築調査と,韓国慶州南山の磨崖塔についての分析を進めることができた。
河北省の古建築調査では,定州開元寺塔をはじめとして木造の意匠をもつ10塔あまりの調査をおこなった。定州開元寺塔にみえる内部の組物は,横架材の筋が通らないなど木造の構造では合理的でない部分があるが,八角平面という観点からさらに検討する必要があると考えられる。
またこれまでに調査した中国の磚塔の例から,ほぼ純木造の応県木塔の構造,すなわち中心部を吹き抜け状とし,側柱と入側柱を緊結して組み上げる八角環状構造体は,磚塔の構造と共通する可能性のあることに気付いた。この起源が木造塔にあるのか磚塔にあるのかは不明で,これまで巨大な塔を組み上げるための構造と考えてきたが,八角平面の特質,方形磚塔との差異などについて,さらに分析を進める必要が生じた。
いっぽう,慶州南山の磨崖塔の分析から,磨崖塔は巨大な平面をもつ塔の特徴を備えていると結論づけた。これまでも皇龍寺の木塔を模した可能性が指摘されていたが,その可能性がさらに高まったと考えている。
韓国の木造塔跡に関しては,現在発掘調査中で明らかになってきたことも多い。その成果は未公表のため結論づけるのは早計だが,日本の塔跡や現存塔と親近性があることは疑いない。方3間程度の木塔については,日本の現存塔に似た構造・意匠と考えて差し支えあるまい。それ以上の巨大な塔の構造に関しては,中国の八角塔を含めたさらなる分析が必要になってきている。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 慶州南山塔谷磨崖塔についての建築的研究2008

    • 著者名/発表者名
      箱崎 和久
    • 雑誌名

      日韓文化財論集 1

      ページ: 325-348

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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