• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

繰返し押出し加工により均質複合化した超軽量マグネシウム永久磁石の創製と諸特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 17760563
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 構造・機能材料
研究機関富山大学

研究代表者

会田 哲夫  富山大学, 理工学研究部(工学), 助手 (20283062)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード押出し / Mg / マグネシウム / 磁石 / 複合 / リサイクル / AZ80 / SmCo / AZ31 / 複合材料
研究概要

本研究では,産業廃棄物として処理され,微粉末であるため自然発火の危険性があるマグネシウム切削チップを繰返し押出加工を有効活用する目的として複合リサイクル化を提案した。信越化学工業(株)製の着磁前のSmCox焼結体ブロックを大気中でアルミナ乳鉢により粉砕し,切削チップと混合した。既存の30トン万能試験機により均質混合した複合冷間圧粉体(φ50mm)を作製し,そのビレットを押出比47,押出温度400℃,押出速度0.5mm/sで押出加工実験を行なった。磁性体の添加量は体積比で0〜30Vol%となるように行なった。切削チップはF1ホイールでも使用されているAZ80系の合金を用いた。磁性体の粒子径に関してはあまり小さいと分散しにくいこと,また酸化,発火等の影響があるため,数十μm程度が良好といえる。詳細はさらに調査が必要である。特にAZ80-20Vo1%SmCo_x材は,もともとの比重が1.8であるのに対し,3.1と変化するが,汎用のフェライト磁石の比重5.0よりも低くなることがわかる。またこの複合押出材に対して着磁を行い,磁化測定を室温により行なった結果を以下に示す。
1)測定終了後、試料が鉄板に張り付く。軽いのが特徴と思われる。
2)外部磁場B=7Tでも磁化が飽和しない。
3)B=7Tで、磁化は約40emu/gで、鉄の飽和磁化(約200emu/g)の5分の1程度
4)残留磁化が、20emu/g程度。
5)保磁力が、9000G[=Oe]程度である。大きい。
6)(BH)Maxは、B=10Gで、H=40000eとすると、4MGOeであり、フェライト磁石程度。
以上,従来のフェライト磁石と同等の性能が得られ,また50%近くもの軽量化が図られることから軽量マグネシウム複合リサイクル材料の開発に成功したといってよい。特に保持力も強いことから,今後,大型化や複合化した後に圧延や鍛造といった塑性加工も可能である。真空蒸留法による再リサイクルも可能であり,非常に興味深い結果が得られた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] AZ31Bマグネシウム合金切削チップ押出材の特性に及ぼす押出速度の影響2006

    • 著者名/発表者名
      会田哲夫, 高辻則夫, 松木賢司, 小原 卓, 鎌土重晴
    • 雑誌名

      軽金属 56

      ページ: 166-171

    • NAID

      10017540508

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ECAP加工を施したMg-8mass%Li2相合金の超塑性2006

    • 著者名/発表者名
      古井光明, Chen Xu, 会田哲夫, 井上 誠, 穴田 博, T.G.Langdon
    • 雑誌名

      日本金属学会誌 70

      ページ: 729-734

    • NAID

      10018249582

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] AZ31マグネシウム合金温問圧延薄板のミクロ組織と成形特性に及ぼすZr添加の影響2006

    • 著者名/発表者名
      河村昇, 松木賢司, 会田哲夫, 高辻則夫, 吉本隆志, 松永 卓, 和田敏秋
    • 雑誌名

      日本塑性加工学会第57回塑性加工連合講演会講演論文集 57

      ページ: 23-24

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 真空蒸留法によるMg-Zn-Y系合金のリサイクル2006

    • 著者名/発表者名
      三井 剛, 井上 誠, 河原正泰, 附田之欣, 会田哲夫, 松木賢司
    • 雑誌名

      日本金属学会北陸信越支部・日本鉄鋼協会北陸信越支部平成18年度連合講演大会概要集 18

      ページ: 85-85

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] AZ31Bマグネシウム合金切削チップ押出材の特性に及ぼす押出速度の影響2006

    • 著者名/発表者名
      会田哲夫
    • 雑誌名

      軽金属 56巻・3号

      ページ: 166-171

    • NAID

      10017540508

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ECAP法を利用したAZ31マグネシウム合金切削チップ複合材料の創製2005

    • 著者名/発表者名
      佐藤琢磨
    • 雑誌名

      軽金属学会第109回秋期大会講演概要 109

      ページ: 125-126

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [産業財産権] 展伸用マグネシウム合金,同合金より成るプレス成形用板材およびその製造方法2006

    • 発明者名
      吉本隆志, 松永 卓, 和田敏秋, 松木賢司, 会田哲夫
    • 権利者名
      (株)不二越, 富山大学
    • 産業財産権番号
      2006-250252
    • 出願年月日
      2006-09-15
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi