研究課題/領域番号 |
17760591
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属生産工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三木 貴博 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30312606)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 地球温暖化 / 炭酸ガス / 植物プランクトン / スラグ / 海水 / 栄養成分 / 結晶相 / 相安定図 |
研究概要 |
地球表面の約70%を占める海には、地球上で最もCO_2固定能力が高い、海洋植物プランクトンが生在しており、炭酸ガスの削減・固定化を考える上では、キーとなる生物である。しかしながら、世界の海域の大部分では、海洋植物プランクトンが増殖する際に必要な栄養元素が極端に不足している。海洋植物プランクトンを増殖させ、CO_2の削減・固定をはかるためには、りん、珪素、鉄などの栄養元素がバランスよく存在する必要がある。一方、年間約100万トンが埋め立てに使用されている鉄鋼プロセスの副成品である鉄鋼スラグは、りん酸、珪酸、酸化鉄を豊富に含むイオン性結晶であり、植物プランクトンの増殖に必要な栄養元素の供給源として用いることができると考えられる。しかし、鉄鋼スラグには、クロムなどの重金属やフッ素が含まれている場合があり、これら有害な元素の溶出防止、安定化方法の確立が早急に望まれる。 プランクトンの成長・増殖を促進させるために有用成分を海水中へ加える際には、海水への有害成分の溶出各元素の添加技術が重要課題となる。H14-16年度の科学研究費では、スラグ中結晶相の水溶液中での安定性が、栄養成分溶出挙動に大きく影響することがわかり、海水への成分溶出挙動メカニズムを解明しつつある。本成果を応用して、H17-18年度に製鋼スラグから有害元素が溶出しいような安定化技術の開発を行う。 H18年度は、複合結晶相からの海水中への成分溶出試験、鉄鋼スラグからの成分溶出試験を行い有害元素の溶出挙動を調査し、有害元素の化合物相が完全に安定・無害化されていることを確認した。
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