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混合導電体を用いた酸素透過型メンブレンリアクターに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17760617
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 触媒・資源化学プロセス
研究機関九州大学

研究代表者

草場 一  九州大学, 総合理工学研究院, 助手 (20363351)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード混合導電体 / ペロブスカイト型酸化物 / メンブレンリアクター / メタン部分酸化
研究概要

酸化物イオン-電子(ホール)混合導電体は,空気からの酸素分離に加えて、NOx分解、メタン部分酸化用メンブレンリアクターなどへの応用が期待されている。これらの応用に対しては、高い酸素透過性能に耐還元性が要求されるが、現存の材料で両性能を同時に満足するものは少なく、新たな材料の開発が望まれている。そこで本年度は特に膜材料の開発に主眼を置き,耐還元性と高い酸素透過能を併せ持つBa-Sr-Fe-O系ペロブスカイト型酸化物をホストとし、BサイトをGaやAlで部分置換した系について検討を行った。
まず,(Ba_xSr_<1-x>)0.98Fe_<1-v>M_vO_<3-δ>(M=Ga, Al)の合成および酸素透過能を評価した。その結果,膜厚約1mmの緻密焼結体膜を用いたAir/Heの酸素分圧勾配の下での酸素透過速度は、900℃において1.0〜1.2cm^3(STP)min_<-1>cm^<-2>を示し、Ga、Alの置換とともに低下した。(Ba_λSr_<1-x>)0.98Fe_<1-y>M_yO_<3-δ>の酸素透過能は、既知材料と比較して必ずしも高いとは言えないものの、酸素透過性と耐還元性を併せ持ち、メンブレンリアクター用膜材料としてのポテンシャルを持つ材料であることを明らかにした。
次に,(Ba_xSr_<1-x>)0.98Fe_<1-y>M_yO_<3-δ>(M=Ga, Al)のメタン部分酸化反応メンブレンリアクターとしての特性を評価した。その結果,CH濃度やNi系触媒の種類に依存したが、本条件下においてGaおよびAlを置換した酸素透過膜は安定に動作し、Al置換体よりGa置換体を膜としたほうが優れたメンブレンリアクター特性を示すことを確認した。膜表面に塗布したNi含有酸化物を還元して調製するNi。系触媒の特性は、Ni含有量より生成するNiOの粒子径や分散度に依存し、本研究ではハイドロタルサイト前駆体単独やNi系触媒と膜材料との混合触媒が最も優れた性能を示した。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mixed conductivity and oxygen permeability of(Ba_xSr_<1-x>)_<0.98>Fe_<1-y>M_yO_<3-δ> (x=0.1-0.3, y=0.1-0.4 and M=Ga, Al)2007

    • 著者名/発表者名
      CH.Y.Kang, H.Kusaba, H.Einaga, Y.Teraoka
    • 雑誌名

      Mater. Res. Soc. Symp. Proc (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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