研究課題/領域番号 |
17760632
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
迫野 昌文 独立行政法人理化学研究所, 前田ビアオ工学研究室, 訪問研究員 (50391959)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | DNAアプタマー / 分子認識 / アミロイド / コンジュゲート / ハイドロゲル / 脂質膜 |
研究概要 |
本年は、アルツハイマー病の原因物質とされるamyloidβの凝集体形状と毒性に関する研究を行った。amyloidβの毒性に関する研究はこれまでに多く報告されているが、その凝集体形状と細胞に与える毒性の関係はあまりよくわかっていない。特に、アルツハイマー病には形状の違うamyloidβ凝集体が関与していると考えられていることから、医療及び工学的に重要性の大きい研究といえる。また、これまでにいくつかのamyloidβ検出法が提案されてきたが、凝集体の形状や毒性に着眼した検出法はほぼ皆無である。そこで、先より得られる知見を元に、本提案であるバイオセンサーへと応用し、簡便かつ有用な情報性を有するamyloidβセンサーを構築した。 amyloidβを特異的に認識するユニットとして分子シャペロンを用いるとととした。実サンプル中には共存タンパク質が多いことから、認識部位に特異性を持たせることが重要であろうと考えたためである。分子シャペロンとしてプレフォルディンが最適なamyloidβ認識能を有することが明らかとなった。特に、最も毒性が高いことが知られている可溶性オリゴマーを認識することができることも明らかとした。このような挙動を示すタンパク質及び分子シャペロンはこれまでに発見されていない。この発見に伴い、毒性amyloidβの特異認識が可能となると考えられる。 今後脂質膜への分子シャペロンの固定化などを行い、新規アミロイドセンサーの構築を行う。
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