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光学トモグラフィー法を用いた超音速噴流騒音の断層可視化

研究課題

研究課題/領域番号 17760634
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関群馬大学

研究代表者

荒木 幹也  群馬大学, 工学部, 助手 (70344926)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードジェット騒音 / 騒音低減 / トモグラフィー / 騒音可視化 / 非接触測定 / ジェットエンジン
研究概要

次世代超音速旅客機の開発においては,従来の航空機と比較しより一層の環境適合性が求められる.このようなジェットエンジン排気は不足膨張噴流となるため,「スクリーチ」と呼ばれるスパイク状の非常に強い騒音を放出し,大きな問題となっている.研究代表者はこれまでの研究で,「空力タブ」と呼ばれる騒音低減デバイスを提案しその騒音低減性能を実証してきた.このような騒音低減デバイス開発においては,「音源」の「位置」と「規模」の把握が重要となる,しかしながら噴流騒音の場合には,音源は「流れの中」にあり,マイクロフォンでの接触測定が不可能であった.本研究では「光学トモグラフィー法」と呼ばれる「光」を用いた非接触音響計測法を提案し,その測定可能性を検討した.
音は圧力の変動であり,同時に密度も変動する.超音速噴流にレーザビームを透過すると,噴流内外の密度勾配のため,その光路はわずかに曲がる.ただしレーザビームの曲がり量は,その光路に沿った積分値である.光路長全体にわたるレーザビーム曲がり量を,一種のシュリーレン光学系で検出し,その結果にアーベル変換を施すことで,噴流内部から静止雰囲気にわたる幅広い領域にわたる噴流騒音を,断層可視化した.これにより,(i)超音速噴流からのスクリーチ音源が第4ショックセル近傍に存在すること,(ii)噴流中心軸近傍にも大きな変動が見られ,渦とショックセルとの干渉が生じていることなど,これまで計測することができなかつた噴流内部の騒音源の振る舞いを,可視化することに成功した.この手法は,超音速噴流に限らず様々な音響場に適用可能であり,今後,大きく展開していく予定である.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 超音速噴流における空力タブの騒音低減性能2007

    • 著者名/発表者名
      荒木幹也, 桑原孝輔, 曽根祐輔, 志賀聖一, 小保方富夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(B編) 73巻726号

      ページ: 567-574

    • NAID

      110006224619

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Effects of Aerodynamic Tabs on Screech Reduction of a Supersonic Jet2006

    • 著者名/発表者名
      M.ARAKI, K.KUWABARA, S.SHIGA, T.OBOKATA
    • 雑誌名

      AIAA Journal Vol.44,No.2

      ページ: 408-410

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ノズル壁面からの気体噴射による超音速噴流の低騒音化2005

    • 著者名/発表者名
      荒木幹也, 桑原孝輔, 新井正明, 石間経章, 志賀聖一, 小保方富夫
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(B編) 71巻707号

      ページ: 1798-1805

    • NAID

      110005051601

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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