研究課題/領域番号 |
17760636
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
姫野 武洋 東京大学, 大学院工学系研究科, 講師 (60376506)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 自由表面流 / 微小重力 / スロッシング / 数値流体力学 / ロケット / 伝熱 / 画像処理 / 非接触計測 |
研究概要 |
本研究では、様々な加速度環境で貯蔵容器内部の液体を望ましい位置に保持し、思い通りに搬送する"流体管理技術"の確立へ向け、主として宇宙機の推進薬タンク内部の自由表面流を対象とし、その熱流動特性を実験と数値解析により調べた。 実験では、宇宙機における動的な加速度環境を模擬するために、加振装置とアクリル製の供試体容器を設計製作した。本年度は、光の屈折を利用して液面の微小変形を非接触で検出し、液体揺動(スロッシング)の減衰率を取得する独自手法を用い、供試液体の液位、印加する加速度、容器形状および内部装備品形状を変化させた場合について、液体揺動の減衰率を計測し、本手法が高精度かっ短時間のうちに減衰率を評価できることを確認した。 数値解析については、申請者らが開発している自由表面流解法(CIP-LSM)を用い、加振実験と対応する計算を行って比較することにより、数値解が液体揺動のモードと固有振動数を適切に再現できること、ならびに、大振幅加振を与えて砕波を生じさせた場合についても、液面形状を精度良く模擬できることが確認された。さらに、気液界面で体積変化を考慮できる相変化モデルを考案し、上記の自由表面流解法に実装した。続いて、熱入力に伴って成長する気泡を模擬し、モデルが現象を適切に模擬できることを確認した。更に、熱流動と液面揺動が連成する問題に関して、密閉容器内部で発生する液面揺動に伴う界面熱伝達の促進が、気相の収縮・膨張を通じて容器内部の圧力急変の原因になることを計算で再現した。
|