研究課題/領域番号 |
17770110
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
服部 隆行 浜松医科大学, 医学部, COE研究員 (50377751)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | ユビキチンリガーゼ / 蛋白質分解 / p27^<Kip1> / CDK阻害蛋白質 / 細胞周期 / 細胞癌化 / p27^<Kipl> |
研究概要 |
本研究課題の目的は、我々が同定したp27^<Kip1>の新規ユビキチンリガーゼKNAFIのp27^<Kip1>の細胞内発現量調節、細胞周期進行、及び細胞癌化との関連を明らかにすることである。昨年度までの研究では、KNAFIがp27^<Kip1>のユビキチン化を触媒する活性をもつ事、KNAFIはp27^<Kip1>の安定性を負に制御している事等を明らかにした。本年度は以下に記す研究成果を得た。 1.KNAFlによる細胞周期制御機構の解析 (1)KNAFlは細胞周期のGl後期からS期にかけて蛋白質レベルで発現が上昇する事が明らかとなった。このKNAF1の誘導に同期してp27^<Kip1>蛋白質が減少する事も確認できた。また、KNAF1をノックダウンするとGl/S移行期におけるp27^<Kip1>蛋白質の分解が損なわれる事を示した。 (2)KNAFIをノックダウンした細胞の細胞周期の進行はGl期で停止し、S期開始が損なわれる事が明らかとなった。 2.細胞癌化とKNAF1発現の関係の検証 臨床ヒト大腸癌におけるKNAF1の発現をリアルタイムRT-PCRにて検証したところ、腫瘍部分では正常部に比べてKNAFIの発現が亢進している事が判明した。 以上より、G1後期に発現が誘導されるKNAF1はG1/S移行期にp27^<Kip1>のユビキチン化依存的分解を導くことにより細胞周期のGl-S期進行を制御している事、また臨床癌検体では正常部に比べてKNAFIの発現が上昇している事が明らかとなった。
|