研究課題/領域番号 |
17770117
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 山口東京理科大学 |
研究代表者 |
岩館 寛大 山口東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (70279107)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Kallikrein / Neural stem cell / Brain / Neuron / Proliferation |
研究概要 |
組織性カリクレインは、キニノーゲンに作用してキニンを遊離する酵素として知られているが、申請者は組織性カリクレインを神経幹細胞(NSC)の培養液に添加すると、NSCの増殖速度が顕著に増加することを見出した。これは組織性カリクレインが、培養上清中のタンパク質、または、細胞膜上のタンパク質を加水分解してNSCの増殖を促進すると考えられる。本研究課題はこのプロテアーゼの基質検索およびこのプロテアーゼによるNSCの増殖機構の解明を目的とする。カリクレインのNSC増殖促進作用の濃度依存性を調べた結果、10~100ng/mlで濃度依存的な増殖促進作用が確認され、この作用はカリクレインに対する抗体により消失した。この作用は、NSC特異的でグリア細胞の培養液にカリクレインを添加しても増殖促進作用は認められなかった。また、キニン受容体のアンタゴニストであるHoe140を添加により抑制されないことから、カリクレインによるキニン遊離とは異なる機構によるものと考えられた。以上の結果よりカリクレインはNSCの膜タンパク質、または、培養液中のキニノーゲン以外のタンパク質を水解して増殖促進作用を示すと考えられたため、カリクレインの基質検索を行った。すなわち、培養液にカリクレインを添加した条件と、添加しない条件でNSCをそれぞれ培養し、これらの細胞の膜タンパク質を分離し、二次元電気泳動と画像解析を用いて、NSCの細胞膜上にあると考えられる基質候補の検索を行った。その結果、カリクレイン添加により分解されたと考えられるスポットが6個見つかった。これらのうち、2個についてMALDI-TOF-MSにより、これらのタンパク質の同定を試みたが、十分なタンパク質量が得られれず同定できなかった。今後は、大量にNSCの膜タンパク質を調製し、これらのタンパク質の同定を行う予定である。
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