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細胞膜タンパク質の選別輸送を制御する分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 17770171
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関大阪大学 (2006-2007)
国立遺伝学研究所 (2005)

研究代表者

梅林 恭平  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (60321733)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード細胞・組織 / 癌 / シグナル伝達
研究概要

上皮増殖因子(EGF;epidermal growth factor)受容体は,細胞膜でEGFに結合して増殖シグナルを発信すると,ユビキチン化されてエンドサイトーシス経路を運ばれる.ユビキチン化は受容体をリソソームに運んで分解するのに必要であり,癌化につながる過度な増殖シグナルを抑制するために必須である.c-Cblは受容体に対するユビキチンリガーゼであるが,c-Cblと共同で働くユビキチン結合酵素をUbc4/5と同定した.これは,細胞内局在,ノックダウンによる発現抑制,invitroでのユビキチン化活性,の3つの結果に基づく.EGF刺激した細胞で,Ubc4/5とc-Cb1はまず細胞膜に局在し,次にエンドソームに移行した.このことは,受容体のユビキチン化がエンドサイトーシス経路で持続することを強く示唆する.受容体のユビキチン修飾を調べたところ,ポリユビキチン鎖が付加されており,この鎖の伸長を阻害すると分解が遅くなった.さらに,ポリユビキチン鎖が細胞膜からエンドソームへ運ばれる過程で伸びていくこと,輸送の途中でユビキチン化を阻害すると受容体は速やかに脱ユビキチン化されて分解されなくなることを見出した.以上の結果から,EGF受容体のエンドサイトーシスではポリユビキチン鎖が輸送シグナルとして機能し,Ubc4/5とc-Cb1がずっとユビキチン化するのはポリユビキチン鎖を伸ばしてリソソームへ効率よく運ぶためであることが強く示唆された.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular dissection of internalization of Porphyromonas gingivalis by cells using fluorescent beads coated with bacterial membrane vesicle2005

    • 著者名/発表者名
      Kayoko Tsuda
    • 雑誌名

      Cell Structure and Function 30

      ページ: 81-91

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] エンドサイトーシス経路におけるEGF受容体ユビキチン鎖のリモデリング2007

    • 著者名/発表者名
      梅林 恭平
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-12-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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