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神経細胞樹状突起におけるmRNA輸送複合体の分子構成と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17770172
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

椎名 伸之  国立遺伝学研究所, 構造遺伝子学研究センター, 助手 (30332175)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードRNG105 / G3BP / RNA granule / AMPA / GABA / シナプス / 局所的翻訳 / gephyrin / RNA gralnule / PSD95 / 翻訳 / RNA結合タンパク質
研究概要

後シナプスにおける刺激依存的な局所的翻訳は,シナプス形成・可塑性の基盤となっている。我々はこれまでの研究により,RNG105が局所的翻訳の翻訳制御因子であることを示した。また,ノックアウトマウスを作成し,それらの神経ネットワーク形成が脆弱になることも示した。
本年度は,RNG105結合タンパク質としてG3BP(RasGAP SH3-binding protein)を同定し、その解析をおこなった。RNG105とG3BPの組換え型タンパク質は,in vitroで1:1のモル比で直接結合することを示した。RNG105単独ではどのmRNAにもnonspecificに結合するが,G3BPとヘテロダイマーを形成することによって,結合するmRNAの構成比がin vivoに近くなることを示した。さらに培養細胞にRNG105とG3BPを同時に発現することにより,両者が同じ細胞質粒子,すなわちRNA granuleに局在することを示した。
また,ノックアウトマウスの神経における興奮性・抑制性シナプスの機能について解析をおこなった。神経伝達物質アンタゴニストに対するノックアウト神経の感受性を調べたところ,GABAアンタゴニストには超感受性を示し,自発的Ca^<2+>スパイクの過剰な抑制が起こった。これに対して,AMPAアンタゴニストに対しては野生型に比べて感受性が鈍く,Ca^<2+>スパイクに対する阻害効果が見られなかった。これらの結果から,野生型ではAMPA依存的な神経活動が起きているのに対し,RNG105ノックアウトではAMPA依存性が著しく低下し,代わりにGABA依存的な神経活動が起きていることが分かった。この結果は,RNG105による局所的翻訳制御が,シナプス形成に関与していることを示唆する。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 神経シナプス可塑性における局所的翻訳の制御機構2006

    • 著者名/発表者名
      椎名伸之
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 51・8

      ページ: 943-949

    • NAID

      40007357933

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 神経シナプス可塑性における局所的翻訳の制御機構2006

    • 著者名/発表者名
      椎名伸之, 徳永万喜洋
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 (印刷中)

    • NAID

      40007357933

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A novel RNA-binding protein in neuronal RNA granules : Regulatory machinaery for local translation2005

    • 著者名/発表者名
      Shiina N., Shinkura K., Tokunaga M.
    • 雑誌名

      J.Neurosci. 25

      ページ: 4420-4434

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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