研究課題/領域番号 |
17770181
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
米井 小百合 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 研究支援者 (00374992)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 四肢 / 軸形成 / FGF / Tbx5 / 進化 / 多様性 / 発生 / 形態形成 / 遺伝子発現 / 鰭 / 器官形成 / パターン形成 |
研究概要 |
四肢位置の決定メカニズムの基本概念を作り出し、それを元に四肢位置の多様性を可能にする保存機構を提唱することを目的に、マウス・ニワトリ・カメ・カエル・ゼブラフィッシュ・サメ・エイの胚を用いて研究を行った。 まず、前後肢の形態差と前肢・後肢の位置決めについて、前肢領域の決定には、それと同レベルの体節からの影響が重要であることを、体節の移植実験から明らかにした。前肢レベルの体節を後肢レベルに移植すると、前肢マーカーTbx5遺伝子が誘導され、後肢マーカーTbx4遺伝子の発現が抑制された。これらの結果から、四肢の位置決めは側板中胚葉内の自立的なものだけではなく、組織間相互作用によって決定される可能性を提唱した。これまでに示した、四肢の位置決めに関する知見とあわせて、体軸の位置情報と体側(四肢)の位置決定との関係をまとめ、論文として発表した。 背中正中上皮にAER形成能力があることと、魚類の正中鰭形成との関係を調べるため、さまざまな脊椎動物における背中正中のAER形成能力を比較したところ、軟骨魚類から哺乳類に至るまでの全ての脊椎動物群においてその能力は保存されていることが明らかとなった。この点については現在、論文投稿中である。
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