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ES細胞の生殖系列伝播能とインプリント遺伝子のかかわり

研究課題

研究課題/領域番号 17770182
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関群馬大学

研究代表者

堀居 拓郎  群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (00361387)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード発生・分化 / 遺伝子 / 畜産学 / インプリンティング / メチル化 / ES細胞 / キメラ / 単為発生 / 雄核発生
研究概要

ポストゲノム時代の到来により、様々な遺伝子のノックアウトマウス作製にES細胞が用いられる時代となった。ノックアウトしたES細胞から改変遺伝子を保有する個体を作製する前提として、生殖系列伝播能の高いES細胞が不可欠となるが、一部のES細胞株を除き長期継代すると次第に生殖系列伝播能が低下することが知られている。そして、遺伝子改変ES細胞を作製してはみたものの、肝心な生殖系列キメラが得られないという現状が多くの研究者たちの頭を悩ませている。近年ではES細胞を特殊な環境下で培養することにより、いくつかのインプリント遺伝子の発現に変化が生じることが報告されているが、その原因は詳しく分かっていない。我々はES細胞の寄与率低下の原因はインプリント遺伝子の継代による異常の蓄積だと考え、継代によるES細胞のメチル化変化を調べたので報告する。
本研究では、正常胚、単為発生胚、雄核発生胚、核移植胚からES細胞を樹立し、継代によるインプリント遺伝子のメチル化状態の変化を調べた。その結果、継代により、あるES細胞ではメチル化状態が正常状態よりも高くなり、あるES細胞ではメチル化状態が低下することが判明した。特に単為発生胚由来ES細胞や核移植胚由来ES細胞では本来メチル化されている遺伝子がかなり脱メチル化されることが分かった。また、単為発生由来ES細胞を用いたキメラ実験からインプリント遺伝子の脱メチル化は遺伝子発現にも影響を及ぼすことが分かった。特に胎児の成長や細胞増殖に関わる遺伝子にこのような変化が見られたことから、継代によるインプリント遺伝子のメチル化状態の変化はキメラマウスのキメラ率や生殖系列伝播能に大きく影響することが示唆された。今後はよりインプリント遺伝子のメチル化状態が正常なES細胞をスクリーニングすることで、寄与率や生殖系列伝播能の高いES細胞を利用できるかもしれない。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Loss of imprints of parthenogenetic ES cells in murine chimeras.2007

    • 著者名/発表者名
      Horii T, Kimura M, Nagao Y, Hatada I.
    • 雑誌名

      Reprod.Fetil.Dev. 18

      ページ: 228-228

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Normal Reprogramming of imprinting in Parthenogenetic Female Germ Cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Horii T, Nagao Y, Kimura M, Hatada I.
    • 雑誌名

      Reprod.Fetil.Dev. 17

      ページ: 236-236

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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