研究課題/領域番号 |
17770191
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中馬 新一郎 京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (20378889)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 発生・分化 / 生殖細胞 / オルガネラ / 遺伝子 / RNP |
研究概要 |
マウスtudor関連遺伝子Tdrd1/Mtr-1、Tdrd6、Tdrd7/TRAPは生殖細胞で発現し、同蛋白質群は何れも生殖顆粒に局在する。本研究課題はこれらTdrd遺伝子群の機能解明を進めた。本年度は新たにTdrd9/Spindle-Eの解析を行った。 1.Tdrd1/Mtr-1、Tdrd6、Tdrd7/TRAPの解析 Tdrd1遺伝子改変マウスは雄性不妊であり雄生殖細胞の減数分裂および半数体成熟過程で異常を示す。一方、雌の妊性は正常である。同遺伝子改変マウスは雌雄生殖細胞のintermitochondrial cementを欠損する一方、雄生殖細胞に特徴的なchromatoid body構造は形成する事が明らかとなった。この事からintermitochondrial cementは雌生殖細胞の発生と妊性には必須では無い事、chromatoid bodyはintermitochondrial cementとは異なる起源を持つ事が明らかとなった。TDRD1、6、7の生殖顆粒への局在を詳細に検討し、Tudorドメインが生殖顆粒への局在に必要である事、同ドメインの繰り返し構造が生殖細胞分化に重要な役割を持つ事を明らかにした。抗TDRD抗体を用いて生殖顆粒の濃縮分画を調製し複数の特異的な蛋白質バンドを得た。また同分画に対するマイクロアレイ解析により構成RNAの同定を行った。 2.Tdrd9/Spindle-Eの解析 Tdrd9遺伝子は生殖細胞に発現する。同蛋白質は上述のTDRD1、6、7とは異なり細胞質および核に検出され、Tudorドメインと共にRNA helicaseドメインを持ちMVHと複合体を形成する。Tdrd9遺伝子改変マウスを作製した所、雄性不妊を示し雄生殖細胞の減数分裂に異常を示した。同遺伝子改変マウスはレトロエレメントの発現およびゲノムDNAのメチル化に異常が観察される事から、Tdrd9は生殖細胞のエピジェネティックス制御に関わる新たな分子で有る事が明らかとなった。
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