• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

瞬目の生理的潜在機能の抽出と意思伝達支援装置への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17770216
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生理人類学
研究機関富士大学

研究代表者

金子 賢一  富士大学, 経済学部, 准教授 (50337177)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2007年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード脳・神経 / リハビリテーション / 生理人類学 / ユーザインターフュース / 潜在機能 / 瞬目 / ウェーブレット / 筋電図 / ユーザインターフェース / 運動関連脳電位 / ユーザーインターフェース / 認知科学
研究概要

昨年度までの研究では,瞬目に伴うEMG波形に連続ウェーブレット変換を適用することで時間軸上の周波数変動を視覚的に捉えることが可能となった.しかし,2種類の瞬目の弁別閾値(周波数)を標準化するには至らなかったため,今年度は新たに離散ウェーブレット変換を導入し,眼輪筋EMGの周波数特性に対して統計解析を行った.得られた研究成果は以下の通りである.
1瞬目に伴う眼輪筋EMG信号にDaubechies-4マザーウェーブレットを用いて離散ウェーブレット解析を行った.直交変換ではウェーブレット係数の2乗が時間に対応するレベル(周波数帯域)の持つエネルギーとして解釈可能であるが,本研究では解析時間長によるエネルギーの和への影響を減じるために1秒あたりのエネルギーを求めレベルごとの平均エネルギーを算出し比較した.その結果,全ての周波数帯域で随意性瞬目より自発性瞬目において平均エネルギーが小さいことが明らかとなった.
2周波数帯域間で平均エネルギーを比較してみると,随意性瞬目では31.25〜62.5Hzの帯域で最大値を示すのに対して,自発性瞬目ではより高周波帯域の62.5〜125Hzで最大値を示した.平均エネルギーに対する二元配置分散分析の結果,周波数帯域と瞬目の種類の主効果が認められた.Tukey法による事後検定では,すべての周波数帯域において1%有意で随意性瞬目と自発性瞬目とに差が認められた.
3随意性瞬目と自発性瞬目は同じ眼輪筋の収縮により発現しているものの生理的メカニズムは異なることから生理的潜在機能にも違いが生じていると考えられる.よって,瞬目を用いて様々な生理的・心理的評価を行う際には,明確に2種類の瞬目を弁別する必要がある.随意性瞬目の弁別・抽出のためには,眼輪筋EMG信号の低周波数帯域に分布する平均エネルギーを指標とすることが有効であることを見出した.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Wavelet analysis of EMG waveform related to spontaneous and voluntary blinks2006

    • 著者名/発表者名
      Kenichi KANEKO
    • 雑誌名

      XVIth Congress of the International Society of Electrophysiology and Kinesiology, PROCEEDINGS

      ページ: 25-26

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 瞬目に伴う眼輪筋筋電図のウェーブレット解析に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      金子賢一
    • 雑誌名

      第9回学術講演論文集(日本福祉工学会)

      ページ: 81-82

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] パーキンソン病患者における自発性瞬目の基礎的研究2005

    • 著者名/発表者名
      金子 賢一
    • 雑誌名

      日本福祉工学会誌 7・2

      ページ: 17-23

    • NAID

      40007080263

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] 眼輪筋筋電図の離散ウェーブレット変換を用いた随意性瞬目の同定に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      金子 賢一
    • 学会等名
      日本福祉工学会第11回学術講演会
    • 発表場所
      秋田県立大学
    • 年月日
      2007-11-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Evaluation of voluntary blinks with the use of wavelet analys is of electromyogram2007

    • 著者名/発表者名
      Kenichi Kaneko
    • 学会等名
      International Society of Biomechanics XXIth Congress
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi