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イネ生産能力向上に向けたアフリカイネ優良遺伝形質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17780015
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 作物学・雑草学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

平尾 健二  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (70301348)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアフリカイネ / 染色体部分置換系統 / QTL / 生産能力 / 分げつ能 / 地上部-地下部比 / 染色体部分置換系統群 / 蒸散能力
研究概要

アフリカイネ由来の優良遺伝子にアプローチするために有効なアフリカイネ染色体部分置換系統群(GILs:Glaberrima Introgression Linesの略)に派生する材料をもとに,アジアイネの生産性を向上させるアフリカイネ由来の優良遺伝子座の特定を,TR比,蒸散能,草丈といった生産能力関連形質について,GILとアジアイネ親との交配に由来するF_2世代およびB_1F_4世代の分離集団を用いて行った.また,分げつ能に関しては,本研究中に作成された近似同質系統(NIL)を用いて,QTL領域のもつ遺伝的作用について明らかにした.以下にその詳細を示す.
1.TR比・蒸散能力:これまでの研究によって明らかとなっているQTL領域近傍のみが遺伝的に分離するGIL'A'(TR比)由来、GIL'B'(蒸散能)の集団を栽培条件を各種設定した上で遺伝解析を行ったところ、両形質ともに、有意なQTLを検出することができた。TR比を変化させるQTLの作用は、地下部を発達させ、地上部の成長を抑制する方向に働くことが明らかとなり、それぞれのQTLが作用する機作が明確になった。
2.草丈:新たにGIL'C'由来の分離集団を用いて解析を行ったところ、きわめて有意な2つの草丈伸長を促進する作用を持つQTLを検出した。それぞれは、座上する染色体が異なり、付随する形質の変化も異なることから、作用が別の遺伝子であることが示唆された。
3.分げつ能:QTL領域の有無のみが異なるNILをポット栽培により、精密に分げつ発生のメカニズムに注目し、調査したところ、本QTLの作用が,低位の葉位から発生する高次分げつの数を決定していることを示唆する結果が得られた。
以上より、特に、アフリカイネ由来の分げつ能に関しては、本研究機関において、一つのQTLの検出に始まり、そのQTLの作用をNILにおいて確認することができた。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] アフリカイネ (Oryza glaberrima Steud.) 由来の多分げつQTLの解析とその収量形成に与える影響2006

    • 著者名/発表者名
      錦織充宏, 土肥ますみ, 大山晋介, 土井一行, 山川隆憲, 常松浩史, 平尾健二
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 75・別号2

      ページ: 308-309

    • NAID

      130005009939

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Oryza glaberrima染色体置換系統群を利用したイネの深根性のQTL解析2005

    • 著者名/発表者名
      小倉有紀, 磯谷昭雄, 平尾健二, 常松浩史, 土井一行
    • 雑誌名

      育種学研究 7・別1・2

      ページ: 420-420

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Oryza glaberrima染色体置換系統群を利用したイネのTR率(地上部-地下部相対比率)のQTL解析2005

    • 著者名/発表者名
      平尾健二, 小倉有紀, 錦織充宏, 常松浩史, 土井一行
    • 雑誌名

      育種学研究 7・別号1・2

      ページ: 421-421

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] アフリカイネ(Oryza glaberrima Steud.)由来のイネの分げつ能に関するQTL2005

    • 著者名/発表者名
      平尾健二, 錦織充宏, 小倉有紀, 常松浩史, 鎌田英一郎, 土井一行
    • 雑誌名

      日本作物学会紀事 74・別号2

      ページ: 352-353

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] アフリカイネ染色体部分置換系統群の利用によるイネの栄養成長性に関連する遺伝子座の推定2007

    • 著者名/発表者名
      大山晋介・土肥ますみ・山川隆憲・常松浩史・土井一行・平尾健二
    • 学会等名
      日本産莱技術教育字会第20回九州支鄙大会
    • 発表場所
      佐賀大学
    • 年月日
      2007-10-13
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] イネ染色体部分置換系統群の利用による有用遺伝子の探索-イネの栽培を基本としたバイナテクノロジー研究の展開2007

    • 著者名/発表者名
      平尾健二・土肥ますみ・大山晋介・山川隆憲・矢動丸竜真・常松浩史・土井一行
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第50回全国大会
    • 発表場所
      大阪教育大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] アフリカイネ(OryzaglaberrゴmaSteud。)の生理生態的特性に関するQTL2007

    • 著者名/発表者名
      土肥ますみ・平尾健二・錦織充宏・大山晋介・山川隆憲・土井一行・常松浩史
    • 学会等名
      日本作物学会第224回講演会
    • 発表場所
      金沢大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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