研究課題/領域番号 |
17780055
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川井 泰 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00261496)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | バクテリオシン / 乳酸菌 / Lactobacillus gasseri / D-アミノ酸 / 環状ペプチド |
研究概要 |
昨年度は、ヒト乳児糞便由来のLactobacillus gasseri LA39により生産される環状バクテリオシン(ガセリシンA)の構造遺伝子および関連遺伝子群の全塩基配列を解明し、自己免疫遺伝子(gaaI)を組み込んだ発現ベクターを構築後、L.gasseri基準株へのホモ発現に成功した。本年度は、ガセリシンAの最小発現領域の決定を試みた。ガセリシンAオペロン(約3.5kbp、7つのORFより構成されている、FO)と上流のORFを1つ(F1)もしくは2つ(F2)欠損させたオペロン領域の、計3遺伝子断片をPCRにより取得し、それぞれオランダ・フローニンゲン大学で作成された発現ベクター(pIL253-P32)に組み込み、乳酸球菌(Lactococcus lactis ssp.cremoris MG1363)にエレクトロポレーションした。次いで、得られた構築ベクターをL.gasseri基準株にエレクトロポレーションして、選抜株を取得した。その結果、F1発現ベクターはMG1363株へ、F2発現ベクターはMG1363株とL.gasseri基準株への導入に成功したが、いずれの培養上清中にも、バクテリオシン活性は見出されなかった。また、全オペロン(FO)を組み込んだ発現ベクターはMG1363株の時点で得られず、本領域は致死性である可能性が高く、バクテリオシン発現の最小領域と考えられた。現在、発現ベクターを変更して、FOについて再実験中である。
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