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セルピンの凝集体形成機構:コンフォメーション病発症抑制へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17780085
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

恩田 真紀  大阪府立大学, 理学系研究科, 助手 (60311916)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードセルピン / コンフォメーション病 / 痴呆 / タンパク質の折りたたみ / リフォールディング / 神経変性 / 凝集体形成 / 脳
研究概要

本研究の目的は、分子間ループ挿入という独特の立体構造変化によりポリマー化し、コンフォメーション病を引き起こすセルピン蛋白質の立体構造解析である。本年度は若年性痴呆症の病原セルピンであるニューロセルピンについてX線結晶構造解析を行い、以下の成果を得た。
1.野生型ヒト・ニューロセルピンの結晶化:天然型については、昨年度は3.5Åの分解能の結晶しか得られなかったが、結晶化条件を再検討し、分解能3.0Åのデータを得、解析することができた。その結果、ニューロセルピンは他の同属のセルピンよりもC末端部が10残基分ほど長く、ループの受け手であるシャッタードメインが開きやすい構造になっており、そのため、他のセルピンに比してポリマー化速度が極めて速いこと、自己のループを挿入するLatent型構造をとりやすいことなどを明らかにした。現在その成果を公表するための研究論文を投稿中(The Jounal of Biological Chemistry)である。
2.ニューロセルピンC末端除去変異体の諸性質の解析と結晶化:上記1の結果を基に、C末端側を10残基削除したニューロセルピン変異体D10を調製し、その緒性質を調べた。その結果、D10は、阻害活性,二次構造組成(CDによる解析),ポリマー化の活性化エネルギー,Tm値については野生型とほぼ同じであったが、野生型比べ凝集性が低く、Refolding効率も高いことが明らかとなった。現在、D10についても結晶化に成功し、3.0Åの分解能でのデータを得ている。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] セルピノパシー:セルピンのポリマー化により発症するコンフォメーション病 -ニューロセルピン封入体形成による若年性痴呆症-2005

    • 著者名/発表者名
      恩田 真紀
    • 雑誌名

      化学と生物 43

      ページ: 488-490

    • NAID

      10019044214

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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