研究課題/領域番号 |
17780109
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 新潟薬科大学 |
研究代表者 |
一柳 孝司 新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (00288226)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | アントシアニン / 酸化ストレス / 脳 / 防御効果 / 食品成分 / 生体内動態 / 虚血性脳障害 / 分解代謝産物 / 食品 / 生理活性 / 栄養学 / 脳・神経 / ストレス |
研究概要 |
前年度に確立が困難であったマウスの脳虚血再灌流モデルの作成を再度試み、脳虚血モデルの確立に成功した。マウスにブルーベリーエキス(200mg/kg)を経口胃ゾンデにて7日間強制経口投与し、同モデルによるブルーベリーエキスの脳内酸化ストレス軽減効果について、過酸化脂質生成量を指標として評価した。その結果、ブルーベリーエキスの投与により脳内の脂質過酸化物は有意に低下した。又、脳虚血により種々の臓器が障害を受ける事が知られているが、本研究の結果よりブルーベリーエキス投与群では肝臓、腎臓などの臓器においても脂質過酸化物の生成が抑制される事を明らかにした。ブルーベリーエキスは15種類のアントシアニンを含有しており、その含量は40%程度である事から、脳内の酸化ストレス軽減効果の一部は同エキスに含まれるアントシアニンによる事が推察された。本研究では、化学合成によるアントシアニンの大量精製法の確立を試みたが、精製の途中で研究期間が終了し、実際に大量の標準品を得るには至らなかった。今後は精製したアントシアニンによる同様の評価を行い、今回得られた作用の一部がアントシアニンによる事を示す必要がある。一方、アシル化アントシアニンを含むアントシアニン類は経口投与後、配糖体のまま血中や脳などの臓器に分布する事を明らかにしたが、その濃度はμmolオーダーであり、消化管や血中で生じた無色の代謝物産物がアントシアニンの生体調節機能に貢献している可能性が強い。本研究ではcyanidin 3-glucosideの主要分解代謝産物として既に報告されていたprotocatechuic acidの生体内での検出を試みたが、最終的に見出すことは出来なかった。今後は抗酸化能を有するアントシアニンの退色代謝産物の生体内における存在を明らかにする必要がある。
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