研究課題/領域番号 |
17780151
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
勝川 俊雄 東京大学, 海洋研究所, 助手 (90302679)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 順応的管理 / 水産資源管理 / レジームシフト / Acceptable Biological Catch / TAC |
研究概要 |
・個体群動態モデルの作成 漁獲アルゴリズムの比較を行うベースとなるシンプルな個体群動態モデルをつくった。長寿命安定型や年魚型など、いくつかのタイプのモデルを作成した。プロセス誤差(加入変動・自然死亡率の変動・レジームシフトによる再生産関係の変化)と観測誤差(資源評価誤差・パラメータの推定誤差)を不確実性として導入した。 ・順応的ABC算定アルゴリズム ABC算定アルゴリズムとしては、FlimitやBlimitなどの管理基準をフィードバック制御する方法とレジーム毎に異なるコントロール・ルールを当てはめる方法の2種類を選んだ。シミュレーションによる検証仮想資源に対して、順応的ABC算定ルールを適用した場合の漁獲シミュレーションを行った。 ・シミュレーションによる検証 仮想資源に対して、順応的ABC算定ルールを適用した場合の漁獲シミュレーションを行った。コンピュータシミュレーションによって、予測不可能な変動に柔軟に対応できる管理方策を選ぶ手法を開発した。その結果、従来の固定的な漁獲方策には、資源を有効利用するための余地が多く残されていることがわかった。特に、マイワシはマサバのように変動が大きい資源を一定の漁獲圧で利用する場合は、漁獲圧が生産力が低い時期に規定されるので、高水準期の高い生産力を有効利用できないことが明らかになった。
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