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深海に生息する環形動物サツマハオリムシレクチンのクローニングと共生への関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17780167
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関北里大学

研究代表者

神保 充  北里大学, 水産学部, 講師 (10291650)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードタンパク質 / 共生 / 糖鎖 / レクチン / 深海生物 / 硫黄酸化細菌 / ハオリムシ / グルコース結合性 / カルシウム要求性 / ラムノース結合性
研究概要

様々な生物の共生の確立・維持にレクチンが関与することが示唆されている。深海生物でも,レクチンが関与することが予想される。我々は,サツマハオリムシの血液中にレクチンが存在することを明らかにした。そこで,このレクチンが共生に関与し得るかを検討するとともに,その構造情報を得ることを目的とした。精製レクチンLSLを,分離した共生細菌と混合したところ,菌の凝集が見られることがわかった。したがって,このレクチンは共生に関与し得ることが明らかとなった。次に,サツマハオリムシレクチンLSLのアミノ酸配列分析を行うことを検討した。本年度は試料を得ることが出来なかったため,現在までに精製されている少量のレクチンを用いて解析を行った。質量分析計を用いて,アミノ酸配列を決定したところ,m/z 1304 のピークでのみI/L-P-C-A-A-S-I/L-D/Nという配列が得られた。その他のアミノ酸配列については情報を得ることが出来ず,クローニングを行うことは出来なかった。精製LSL量が多くあれば,より多くの構造情報が得られ,クローニングを行うことが可能となると思われる。一方,海洋研究開発機構により行われたEST解析の結果,いくつかのレクチン様遺伝子が見出されたので,そのクローンについて配列を決定した。このクローンの推定アミノ酸配列は,コウラナメクジLimax flavusのレクチンと55%の一致度を持っていた。このレクチンはシアル酸結合性であるが,サブユニットの分子量は22kDaで,血液中に存在することから,LSLと同一である可能性がある

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Purification, cloning and characterization of egg lectins from the teleost Tribolodon brandti.2007

    • 著者名/発表者名
      Jimbo M., Usui R., Sakai R., Muramoto K., Kamiya H.
    • 雑誌名

      Comparative Biochemistry and Physiology, Part B

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Diverse Sugar-binding Specificities of Marine Invertebrate C-type Lectins.2007

    • 著者名/発表者名
      Matsubara H, Nakamura-Tsuruta, S., Hirabayashi, J., Jimbo, M., Kamiya, H., Ogawa, T., Muramoto, K.
    • 雑誌名

      Biosci. Biotechnol. Biochem. 71 (2)

      ページ: 513-519

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Cloning and characterization of a lectin from the octocoral Sinularia lochmodes.2005

    • 著者名/発表者名
      Jimbo M, Koike K, Sakai R, Muramoto K, Kamiya H
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 330

      ページ: 157-162

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Structure and possible function of N-glycans of an invertebrate C-type lectin from the acorn barnacle Megabalanus rosa.2005

    • 著者名/発表者名
      Matsubara H, Kabuto S, Nakahara N, Ogawa T, Muramoto K, Jimbo M, Kamiya H.
    • 雑誌名

      Fish.Sci. 71

      ページ: 931-940

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Cellular and subcellular localization of kainic acid in the marine red alga Digenea simplex.2005

    • 著者名/発表者名
      Sakai R, Minato S, Koike K, Jimbo M, Kamiya H.
    • 雑誌名

      Cell Tissue Res. 322

      ページ: 491-502

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] Progress in Molecular and Subcellular Biology.(G. Cimino, M, Gavagnin (Eds.) : Molluscs.)2006

    • 著者名/発表者名
      Kamiya H, Sakai R, Jimbo M
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      Springer-Verlag
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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