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ガーナにおける伝統的な営農様式の解明と農業生産性向上の方途に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17780176
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 農業経済学
研究機関東京農業大学

研究代表者

中曽根 勝重  東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教 (10366411)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード農業経済 / 営農様式 / 農業生産性 / 農業開発 / ガーナ / 慣習や伝統 / 在来技術 / 市場経済化 / 農業生産 / 国際協力 / アフリカ / 農業経済学
研究概要

最終年度の平成19年度では、これまで情報が不足していた(1)農産物加工と流通システム、(2)営農技術の開発・普及システムおよび農民組織化、に焦点を当てて現地調査を実施した。
その結果、ガーナの伝統的な農村部における農産物加工については、大部分が在来技術を利用するか簡易技術による加工を主流としており、また流通システムについても慣習的なシステムからの域を脱しておらず、この硬直的なメカニズムが当該地域の農業・農村開発の大きな障害となっていることが明らかとなった。一方、営農技術の開発・普及に関しても、大部分の農民が在来技術への依存度が高く、生産性の向上はほとんどみられないのが実状となっている。しかし、主要幹線道路に近く市場経済化の影響が強まりつつある農村では、一部の農民がこれまで人力のみで行ってきた作業の一部で畜耕を取り入れ始めており、労働の軽減を図る努力がなされていた。こういった技術の改良は、必ずしも飛躍的な成長に直結するものではないが、着実な開発へ向けて一歩踏み出した行動であるとも捉えることができよう。
本研究では、ガーナにおける伝統的な営農様式の解明を通じて農業生産性の向上の具体的な方途を探り、農業を基盤とした経済開発の可能性を検討することを目的としてきた。しかし、農民を取り囲む慣習や伝統に基づき長年かけて積み重ねられてきたその営農様式は、農業生産性向上のためだけを目的とした場合、容易に変化させられるものではない。したがって、ガーナの伝統的な農村部の農業・農村開発を進展させるためには、その技術変化の意味や必要性を現地農民が十分に理解し、そのために何ができるのかを判断して受け入れたときにこそ、農業生産性向上のための一歩が踏み出されると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] ガーナ北部の伝統的な農村におけるコンパウンド営農の変化2007

    • 著者名/発表者名
      中曽根 勝重
    • 雑誌名

      農村研究 第105号

      ページ: 41-54

    • NAID

      40015664142

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ガーナ北部地域における営農様式の変化とその要因に関する研究(2)2007

    • 著者名/発表者名
      中曽根 勝重
    • 学会等名
      日本アフリカ学会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2007-05-27
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] ガーナの農林業 : (農業生産の現状,農業の技術的諸問題,農家の営農の実態,を担当,pp.17-29, pp.47-54, pp.58-71, pp.85-100)2007

    • 著者名/発表者名
      中曽根 勝重
    • 総ページ数
      51
    • 出版者
      国際農林業協力・交流協会(JAICAF)
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] アフリカのイモ類 : (キャッサバおよびヤムイモの経済と経営を担当,pp.86-111, pp.223-244)2006

    • 著者名/発表者名
      中曽根 勝重
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      国際農林業協力・交流協会 (JAICAF)
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] ガーナの農業問題と農業・農村開発協力のあり方 : 高橋久光他編著,熱帯農業と国際協力 (pp.212-222)2006

    • 著者名/発表者名
      中曽根 勝重
    • 総ページ数
      11
    • 出版者
      筑波書房
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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