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環境保全型農法普及に社会的相互作用が果たす役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17780180
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 農業経済学
研究機関滋賀大学 (2006)
農林水産省農林水産政策研究所 (2005)

研究代表者

藤栄 剛  滋賀大学, 環境総合研究センター, 助教授 (40356316)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード環境保全型農業 / 社会的相互作用 / 近隣効果 / 技術普及 / 合鴨稲作
研究概要

本研究の課題は、環境保全型農法の普及で顕著に観察される,近隣者との情報交流などによる社会的相互作用が農法普及に果たす役割を検討することである。本年度は,昨年度に引き続き,環境保全型農法の一例として合鴨稲作農法を取り上げ,(1)環境保全型農法の農法伝播過程に関する定性的特徴の把握・検討,(2)農家の情報経路やネットワークが農法採択期間に及ぼす影響に関する分析を行った。具体的には,従来の農業技術の採択モデルに近隣外部性を織り込むことによって,農法をすでに採択している近隣農家の存在が農法採択の意思決定に及ぼす影響を定量的に検討した。
その結果,農法採択には近隣外部性の一つである学習効果が生じており,近隣農家による地域特異的な技術の伝達や相互交流を通じた技術しのスピルオーバーが農法採択を促していることがわかった.つまり,農法の普及過程においては,農法をすでに採択している近隣農家の存在が新たに農法の採択を行おうとする農家の意思決定に影響を及ぼしており,農法普及には近隣外部性の発生に伴う空間的相関が生じている.環境保全型農法の普及が社会的に要請される場合,その普及促進に対する施策のあり方は,社会的相互作用としての近隣外部性が農法普及に重要な役割を果たす点に留意し,生産者組織の形成に対する支援や生産間相互の情報交換を促進する施策の充実化を図ることが必要とされることを指摘した.
以上の点について,日本農業経済学会において口頭報告を行った。今後,口頭報告の内容を学術雑誌等への投稿を通じて,公表する予定である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 農法普及における近隣外部性の役割-合鴨稲作を-例として-2007

    • 著者名/発表者名
      藤栄剛, 井上憲一, 岸田芳朗
    • 雑誌名

      2007年度日本農業経済学会大会報告要旨

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 合鴨稲作農家の作付行動-危険回避と経験効果-2005

    • 著者名/発表者名
      藤栄剛, 井上憲一, 岸田芳朗
    • 雑誌名

      農業経営研究 第43巻第1号

      ページ: 1-11

    • NAID

      10016427764

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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