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野生齧歯類、ならびに肝炎を発症した伴侶動物におけるE型肝炎ウイルス感染の実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 17780232
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関日本大学

研究代表者

壁谷 英則  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (10318389)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードHEV / 野生齧歯類 / 伴侶動物 / 肝炎 / 疫学 / 猫 / E型肝炎
研究概要

1)日本とタイの鼠におけるHEV抗体の保有状況
わが国の住家鼠118頭(クマネズミ75頭、ドブネズミ43頭)と、タイで採取された鼠165頭(Bandicota savilei 99頭Rattus argentiver44頭Rattus losea22頭)の血清についてHEV抗体の保有状況をELISAによって検討した。各血清を200倍希釈し、組換えHEVORF2抗原に対する抗体を検出した。ELISAのカットオフ値は、12頭のSPFラットの血清を用いてELISAを行い、平均吸光度値(OD)+4×標準偏差値(=0.065)として算出した。
その結果、わが国、タイの鼠で、それぞれは77.1%(91/118)、95.2%(157/165)と高い陽性率を示し、特にタイの鼠で有意に高い陽性率(ρ<0.001)を示した。
2)日本とタイの猫におけるHEV抗体の保有状況
わが国で飼育されている猫1,024頭と、タイで採取された猫34頭の血清についてHEV抗体の保有状況をELISAによって検討した。各血清を200倍希釈し、組換えHEVORF2抗原に対する抗体を検出した。ELISAのカットオフ値は、6頭のSPFの猫血清を用いてELISAを行い、平均吸光度値(OD)+4×標準偏差値(=0.450)として算出した。
その結果、わが国、タイの鼠で、それぞれは4.6%(47/1,024)、82.4%(28/34)の陽性率を示し、タイの猫で有意に高い陽性率(ρ<0.001)を示した。
3)わが国に生息する野生動物からのHEV遺伝子検出状況
2004〜2006年にかけて、わが国のある県において捕獲された野生の鹿121頭の月刊蔵を用いて、HEVのORF1/2をそれぞれ標的としたRT-PCRによりHEV遺伝子の検出を試みた。その結果、いずれの検体からもHEV遺伝子は検出されなかった。
さらにわが国の野鳥におけるHEV感染状況を検討するために、わが国のある県において保護された死亡野鳥(カラス13羽、ドバト23羽、キジバト46羽)計82羽の肝臓を用いてHEVのORF1/2をそれぞれ標的としたRT-PCRによりHEV遺伝子の検出を試みた。その結果、いずれの検体からもHEV遺伝子は検出されなかった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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