研究課題/領域番号 |
17780239
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
原田 恭治 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 助教 (70398882)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 獣医臨床 / 組織再生 / 再生医療 / 幹細胞 / 骨髄 / 脂肪 / 骨再生 |
研究概要 |
【in vitro】実験用ビーグル成犬の上腕骨近位より骨髄液を穿刺・採取し、比重液を用いた遠心分離の後、Dexter法を用いて骨髄由来間葉系幹細胞(BMSC)を培養した。10%FCS添加DMEM培地を使用した増殖培養では、BMSCの良好な増殖が認められ、7日〜14日の培養期間で約10^7個のBMSCを回収することが可能であった。同一個体の鼠径部から皮下脂肪を採取し、TypeIコラゲナーゼにて処理した後、培養皿底面に接着する脂肪由来幹細胞(ASC)をBMSCと同様の培養液を用いて培養し、増殖能の比較を行ったところ、ASCの増殖能力はBMSCに比較して優位に高いことが認められた。さらに、同様の細胞に対して骨分化誘導培養(骨誘導培養液:DMEM+10nM Dexamethasone+0.05mM L-ascorbic acid+10mMβ-Glycerophosphate)を行い、同一個体から採取したBMSCとASCの骨分化能を比較したところ、BMSC群の方がFast Red染色に陽性を示すコロニーが多く認められた。【in vivo】ビーグル犬の脛骨骨幹部中央にサジタルソーを用いた骨切りおよび内固定ピンを用いた整復を行い、骨折モデルを作成した。増殖させたASCをこの骨切部周囲に移植し術後仮骨形成の変化をX線学的に評価した。仮骨量に関してはコントロール群に比較して有意な差は認められなかったものの、仮骨横径が最大になる時期はASC群の方が早い傾向が認められた。【臨床応用】犬・猫の骨癒合不全症例(癒合遅延症例)に対して、BMSCを用いた骨再生治療を行った。骨癒合遅延症例に対しては再手術時以降、骨折部周囲にBMSCを注入移植することで良好な治癒が認められた。骨癒合不全症例に対しては人工骨セラミックスへBMSCを播種したバイオ人工骨を作製し骨欠損部の補填を行った。
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