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新規ニトロキシラジカル型アルコール酸化触媒の開発と環境調和プロセスへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 17790005
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

渋谷 正俊 (澁谷 正俊)  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (40359534)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードニトロキシラジカル / 有機酸化触媒 / アザアダマンタン / 固相担持型触媒 / TEMPO / AZADO / 環境調和 / アザビシクロ型ニトロキシラジカル / アルコール酸化触媒 / ニトロキシルラジカル / Merrifieldレジン / 回収 再利用 / サイクリックボルタンメトリー
研究概要

2年の研究機関の最終年度に当たる本年度は、昨年度行った構造-機能相関研究を更に進めた結果、触媒の構造単純化に成功し新たな触媒を獲得することに成功した。固相担持型の触媒についても昨年度に引き続き研究を行った。
1、AZADO型酸化触媒の構造-活性相関と新規触媒開発
昨年度、AZADO、1-Me-AZADO、Dimethyl-AZADOの3種のニトロキシルラジカル近傍の嵩高さの異なるアザアダマンタン型ニトロキシラジカルを合成し、AZADOと1-Me-AZADOが立体障害の大きい基質に対しても有効に作用し、Dimethyl-AZADOはTEMPOと同様混み合っていないアルコールを選択的に酸化することを明らかにした。そこで、本年度はAZADOと1-Me-AZADOとの間の反応性の差についてより詳細に検討を行った。その結果、基質適用性については現在のところ明らかとなっていないが、その反応速度には差が見られ、AZADOは1-Me-AZADOを凌ぐ酸化活性を有することが明らかとなった。さらに、アザアダマンタン核の必要性についても検討を行った結果、アザビシクロ骨格を有するABNO(9-azabicycle[3.3.1]nonane N-oxyl)がAZADO,1-Me-AZADOと同様の高い酸化触媒活性を持つことが明らかとなった。ABNOは合成が容易で有用な触媒である。
2、固相担持型AZADOの開発
触媒の固相への担持はろ過操作のみで反応系からの除去が可能となることから精製を容易とし、再利用も可能とすることから有用である。そのような観点から昨年度触媒の固相への担持に取り組み、AZADOの活性を損なわないAZADO担持型触媒の獲得に成功した。しかしながら、再利用に関しては、約5回程度で触媒活性が低下することがわかった。リサイクル使用した際に固相担体の物理的な破壊が見られたことから、攪拌・振盪迄条件、固相担体等に関して検討を行ったがリサイクル耐久性を向上させるには至らなかった。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 2-Azaadamantane N-Oxyl (AZADO) and 1-Me-AZADO : Highly Efficient Organocatalysts for Oxidation of Alcohols2006

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Shibuya
    • 雑誌名

      Journal of the American Chemical Society 128・26

      ページ: 8412-8413

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [産業財産権] アルコール酸化触媒およびその合成法2007

    • 発明者名
      岩渕好治, 澁谷正俊, 富澤正樹
    • 権利者名
      東北大学
    • 産業財産権番号
      2007-005072
    • 出願年月日
      2007-03-06
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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