• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Chkチロシンキナーゼによるリン酸化と細胞周期制御機構との関連についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790049
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関千葉大学

研究代表者

中山 祐治  千葉大, 薬学研究科(研究院), 講師 (10280918)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードChkチロシンキナーゼ / Src型チロシンキナーゼ / Cskチロシンキナーゼ / 細胞核 / 核マトリックス / チロシンリン酸化
研究概要

ChkはCskチロシンキナーゼとともにCskファミリーを構成しており,機能および構造的にこれらは類似している。しかしながらCskが細胞核内には分布しないのに対し,Chkは核にも分布する。本年は,Chkの核局在に関与するドメインについて検討した。また,核局在型変異体を用い,細胞増殖に与える影響について解析した。
1.Chkチロシンキナーゼの核局在に関与するドメインの検索:ChkはCskには存在しないN末端ドメインを持つ。このN末端ドメインを持つ野生型とN末端ドメインを欠失した変異体を用い,核への局在の違いについて検討した。培養細胞への過剰発現では局在に差が認められなかったので,核への結合性を顕微鏡下で調べることが可能な実験系を構築した。この方法を用い検討した結果,N末端ドメインをもつ野生型Chkが,N末端ドメイン欠失変異体よりも強く核へ結合するのを観察した。これはN末端ドメインが核に結合することを示唆しており,N末端ドメインのみで核への結合性を示す結果も得られた。
2.核結合配列の探索:N末端ドメインをさらに前半後半に分け,核への結合性を検討した結果,後半部分に結合配列が含まれることを見出した。
3.核マトリックスへの結合:細胞核を界面活性剤,DNaseI,硫安,2M NaClで順次処理して核マトリックスを調製した。N末端ドメインは核マトリックスに結合した。
4.核マトリックスのリン酸化:遺伝子導入によりChkを発現させた細胞から核マトリックスを調製し,チロシンリン酸化を蛍光顕微鏡により調べた結果,Chkの発現により核マトリックスのリン酸化の亢進が観察された。
5.Chkチロシンキナーゼの核局在と細胞増殖に与える影響:核局在型Chk変異体を発現させると細胞増殖を抑制した。核の形態変化と細胞周期S期の遅延が観察された。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Involvement of Golgi-associated Lyn tyrosine kinase in the translocation of annexin II to the endoplasmic reticulum under oxidative stress2006

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Matsuda
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Involvement of the N-terminal unique domain of Chk tyrosine kinase in Chk-induced tyrosine phosphorylation in the nucleus2006

    • 著者名/発表者名
      Yuji Nakayama
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research (in press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Multi-lobulation of the nucleus in prolonged S phase by nuclear expression of Chk tyrosine kinase2005

    • 著者名/発表者名
      Yuji Nakayama
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research 304

      ページ: 570-581

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Apical cell adhesion molecule, trophinin, localizes to the nuclear envelope2005

    • 著者名/発表者名
      Junya Aoyama
    • 雑誌名

      FEBS Letters 579

      ページ: 6326-6332

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi