研究課題/領域番号 |
17790051
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高根沢 康一 東京大学, 大学院薬学系研究科, 助手 (90345257)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 脂質メタボローム / アルツハイマー病 / バイオマーカー / ESI-MS / 脂質プロファイル |
研究概要 |
アルツハイマー病(AD)は痴呆を引き起こす加齢と関係の深い神経変性疾患であり、高齢化社会の到来とともに深刻な社会問題となっている。これまでのAD治療薬がしのぎを削って開発されているが、それらはADの進行を抑制するに留まっており、また、ほとんどが早期に投与されないと本来の効果が発揮されない。しかしながら、これまでに早期診断に繋がる特異的バイオマーカーは見つかっていない。これまでにADの病態と脂質についての報告がいくつかなされているが、最近、脳特異的なコレステロール代謝産物である24-ハイドキシコレステロール(24-HC)が早期発症のADや脳血管性痴呆の血中において増加していることが報告され、注目を集めている。また、24-HCを産生する24-ハイドロキシラーゼの遺伝子多型がAD発症と関連することが示唆されている。 本年度は、この24-HC放出過程に関わることが想定されるABCトランスポーターに着目して解析を行い、ABCG1の機能を明らかにした。さらに24-HCと結合する蛋白質を探索し、24-HCとの結合により細胞内局在を変化させる分子を見出した。この分子は24-HCのセンサーと捉えることができ、24-HCの生理機能を解明するための手がかりとなるだけでなく、24-HCを検出するためのツールとしても有用になると期待される。
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