研究課題/領域番号 |
17790079
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
松末 公彦 福岡大学, 薬学部, 助教 (10389364)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2007年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 遺伝子 / 脂肪肝 / PPAR / 閣内転写因子 / 核内転写因子 |
研究概要 |
本研究は、2型糖尿病モデルマウス(ob/obマウス)が発症している脂肪肝に特異的なcideA及びfsp27me伝子の発現調節機構を解明し、cideA及びfsp27遺伝子産物の生理機能、特に脂肪肝形成への関連性を明らかにすることを目的とした。本年度は、昨年度に作成したfsp27発現アデノウイルスベクター(Adfsp27)によりinvivoにおけるfsp27遣伝子産物の機能解析を行った。 Adfsp27 によるfsp27遺伝子産物の肝臓への強制発現 Adfsp27のマウス尾静脈からの導入は、ほぼ完全に肝臓でfsp27の発現をもたらした。このシステムを用いて、fsp27が発現していない肝臓にfsp27を強制発現させinvivoにおけるfsp27の機能を確かめた。 この結果、Adfsp27を導入したマウスの肝臓は、コントロールアデノウイルス(AdLacZ)を導入したマウス肝に比べ有意なトリグリセリドレベルの上昇が認められた。さらに、両肝臓に対して病理学的な組織染色を行ったところ、Adfsp27が導入されたマウスの肝臓は細胞内に脂肪滴による空砲が増加していた。よって、本年度のinvivoの結果及びこれまでのinvitro結果から、fsp27遣伝子産物は核内転写因子PPARyの新規標的遣伝子であり、oblobマウスの脂肪肝形成の原因因子の一つであることが強く示唆された。
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