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転写因子の発現制御によるがん細胞の増殖抑制

研究課題

研究課題/領域番号 17790086
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

佐藤 武史  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (30291131)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード転写因子 / Sp1 / がん細胞 / 遺伝子発現 / プロモーター活性 / 増殖速度
研究概要

我々は細胞のがん化に関わるβ-1,4-ガラクトース転移酵素(β-1,4-GalT)Vの転写制御機構を解析し、この酵素の遺伝子発現は転写因子Sp1で制御されていることを明らかにした。Sp1は様々ながん細胞で発現が増大することが報告されており、がん細胞の増殖に必要な血管内皮細胞増殖因子や、浸潤に関わるマトリックスメタロプロテアーゼなどの遺伝子発現を制御している。従って、がん細胞においてSp1の発現やSp1のDNAへの結合を効率よく低下させることができれば、癌細胞の悪性形質を担うこれらの分子の発現を抑制できると考えられる。本研究では、Sp1がDNAへ結合するのを阻害する薬剤Mithramycin Aや、Sp1の発現を抑制するsiRNAを用いて、がん細胞におけるβ-1,4-GalTV遺伝子の発現や、がん細胞の増殖速度について解析した。ヒト肺がん細胞A549細胞をMithramycin Aで処理すると、β-1,4-GalTV遺伝子の発現及びプロモーター活性に低下が見られ、細胞増殖速度も対照に比べて著しく低下した。次に、Sp1 siRNAでA549を処理すると、β-1,4-GalTVやSp1の遺伝子発現、並びにプロモーター活性は著しく低下した。従って、このsiRNAを用いて癌細胞の悪性形質を抑制することが可能であると考えられた。次に、どの程度がんの悪性形質が抑制されているかを評価するために、動物細胞発現ベクターにSp1 siRNAを組み込んだプラスミドを作製した。このプラスミドをA549細胞に導入し、薬剤存在下で培養してSp1の発現を抑制したがん細胞株を複数樹立した。これらの細胞を用いて、増殖速度、血管内皮細胞への接着性や浸潤能についての解析を継続中である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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