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膵がんのリンパ管侵襲・リンパ節転移の分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790248
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター)

研究代表者

深澤 由里  国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 病理部, 研究員 (90392331)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード病理 / 癌 / 病理学
研究概要

ヒト膵がん細胞株を用いた異種移植リンパ節転移モデルの確立と、ヒト膵がん細胞株13種から高頻度リンパ節転移細胞株と低頻度リンパ節転移細胞株を選定することを目的として、免疫不全マウス足底肉隆部にヒト膵がん細胞株を異種移植し検討した。ヒト膵がん細胞株13種より、高頻度リンパ節転移群としてMiaPaCa-2、AsPC-3、Capan-1、CFPACの4細胞株、低頻度リンパ節転移群として、Hs766t、Capan-2、BxPC-3の3細胞株を得た。またリンパ節転移の組織学的特徴として、洞内に浮遊する様に腫瘍細胞が存在する様式と、リンパ節内に生着し増殖する様式の2種類が観察され、前者はMiaPaCa-2、AsPC-3、後者はCapan-1、CFPACであった。また、マウスLYVE-1全長塩基配列を培養細胞にトランスフェクションし、強制発現させ得た分泌タンパクを抗原として、マウスLYVE-1に対するポリクローナル抗体を得た。得られた抗体は免疫染色によりマウスリンパ管内皮細胞特異的に反応することが確認された。高頻度及び低頻度リンパ節転移細胞株における遺伝子発現の差異を網羅的に検討するため、各細胞株よりRNAを抽出し、マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析(Affymetrix U133plus2.0)を施行した。両群の発現量の平均値が2倍以上の差がある遺伝子群の中から、高頻度リンパ節転移群4細胞株で高発現であり、かつ低頻度リンパ節転移群3細胞株で低発現である遺伝子として、HomeoboxB2(HOXB2),HomeoboxB6(HOXB6)、vascular cell adhesion molecule 1(VCAM-1)、Vanin-1(VNN1)、等を得た。また低頻度リンパ節転移群3細胞で高発現であり、かつ高頻度リンパ節転移群4細胞で低発現である遺伝子としてtissue inhibitor of metalloproteinase-3(TIMP-3)、parathyroid hormone-like hormone (PTHLH)、Interleukin-1β等を得た。定量的PCR法を施行し、両群間の差異が確認された。以上よりヒト膵がんのリンパ節転移に関する重要と考えられる候補遺伝子を得ることが出来た。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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